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「一抹」の意味と使い方や例文!「一抹の不安」とは?(語源由来・類義語)

一抹の読み方・意味とは?(語源由来・類義語)

意味

【二字熟語】
一抹

【読み方】
いちまつ

【意味】
ほんのわずか。かすか。

二字熟語の博士
「一抹」という言葉は、絵筆の一振りからきていて、とても少ない量やほんのわずかなことを指すんだよ。
助手ねこ
あー、なるほどな。それはつまり、「ちょっとや少しだけ」って意味やな。

絵筆でぽんと塗ったくらいの量やな。

【語源・由来】
絵筆のひとなすり・ひとはけの意から。

【類義語】
いささか、一掬、一縷、一毫

一抹(いちまつ)の解説

カンタン!解説
解説

「一抹」っていう言葉は、ほんの少しや、かすかという意味を持っているんだよ。

この言葉は、絵を描くときに、筆で一度だけ塗る動作から来ているんだ。だから、ちょっとだけ、かすかな存在や感情を表現するときに使われるよ。

たとえば、「一抹の不安が残る」っていう表現は、全体としては元気だけど、ちょっとだけ、かすかに不安な気持ちが残っているという意味になるんだよ。なので、「一抹」は、物事や感情がほんの少し、微量であることを示す表現なんだよね。

一抹(いちまつ)の使い方

ともこ
健太くん。もしかして道に迷っていない?
健太
一抹の不安を感じていたんだけど、地図無しでも何とかなるかって思って、家に地図を置いてきたんだよ。
ともこ
一抹の不安を感じたのなら、持ってくるべきでしょう。
健太
えへへ。大失敗だね。

一抹(いちまつ)の例文

例文
  1. 健太くんへの一抹の疑いを残し、すっきりしないままだった。
  2. 学び舎を巣立っていく生徒の姿を見て、一抹の寂しさを覚えた。
  3. 一抹の疑惑を捨てきれないでいたが、自分で自分の心を納得させた。
  4. ひょっとするとひょっとするかもしれないと、一抹の期待を抱いていた。
  5. 一抹のためらいを感じたが、思い切ってやってみた。

一抹の文学作品などの用例

  1. ・・・散らずして、かえって一抹の赤気を孕んで、異類異形に乱れたのである・・・ 泉鏡花燈明之巻

  2. ・・・なだれて見えるのに、一抹の微小なる雲が、しかも太陽直下の大空に生・・・ 小川未明常に自然は語る

  3. ・・・の叢立つあたりに青煙一抹、霧のごとくに重し。 夜はいよいよふけ、・・・ 国木田独歩

「一抹の不安」とは?

一抹」を用いた表現の一つに「一抹の不安」があります。

一抹の不安」は、少しの心配という意味です。

二字熟語の博士
「一抹の不安」という表現は、少しだけ心配や不安があるという意味があるんだよ。
助手ねこ
なるほどな、それは「ちょっぴり心配や不安がある」ってことやな。

大きな心配事じゃなくて、ちょいと胸騒ぎするような感じのことを言うんやな。完全には安心できへん、そんな微妙な気持ちを表してるんやで。

【例文】

  1. 抜けたところがある健太くんに一抹の不安を感じる。
  2. ともこちゃんに任せることに一抹の不安を感じた。
  3. 一抹の不安が私の胸を満たしたが、杞憂に終わった。
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