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「一利」の意味と使い方や例文!「一理」との違いは?(類義語・対義語)

一利の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
一利

【読み方】
いちり

【意味】
一つの利益。一つの利点。

二字熟語の博士
「一利」という言葉は、単に一つの利益や利点を表しているんだ。

たとえば、何か決断をするときに「一利」があるというのは、その選択肢が一つの良い結果をもたらす可能性があることを示しているんだよ。

助手ねこ
あー、そやな。それはつまり、「一つのメリット」や「一つの良いところ」ってことやな。

何かを決める時に、その選択が一つのいい結果を出す可能性があるっていう意味やな。これは、考えてる中で一つの良い点を見つけた時とかに使えそうやな。

【類義語】
利益、利点

【対義語】
一害

一利(いちり)の解説

カンタン!解説
解説

「一利」っていう言葉は、ひとつの利益や、ひとつの良い点、つまり何かの良い部分を指すんだよ。

たとえば、「百害あって一利なし」っていう表現はね、何かをすることで悪いことがたくさんあって、それに比べて良いこと、つまり「一利」が全然ないっていう意味だよ。

つまり、何かをすることで得られる良いことがひとつもなくて、悪いことだけがたくさんある、という状況を表現するんだよね。だから、「一利」は一つの利益や一つの良い点を示す表現なんだよ。

一利(いちり)の使い方

健太
戦争って、国民にとって百害あって一利なしだね。
ともこ
戦争って、過去も未来もすべて破壊する行為よね。
健太
何で戦争なんかするのかな。
ともこ
正義感が暴走すると、善悪の判断がつかなくなるんでしょうね。

一利(いちり)の例文

例文
  1. 子供の早期教育は、百害あって一利なしだ。
  2. そのアイディアは一利一害、プラマイゼロです。
  3. 喫煙は、百害あって一利ないというのに、喫煙者が減らない。
  4. 一利あって百害あるのみならやる意味はない。
  5. 何であろうとも過剰になるのは、百害あって一利なし。

一利の文学作品などの用例

  1. ・・・うになったのも、事に一利あれば一害ありで施すべき道がないものと見・・・ 永井荷風水のながれ

「一利」と「一理」の違いを解説

一利」と同じ読み方の語に「一理」があります。

一理」は、「一つの道理。一応の理屈。」という意味です。

一利」の「」は、利益、利点を意味し、「一理」の「」は、道理、理屈という意味なので、同じ読み方でも意味が違います。

二字熟語の博士
「一利」は、ひとつの利益や利点を指す言葉なんだ。例えば、「その計画には一利ある」などと使われるよ。

「一理」は、ひとつの道理や一応の理屈を表す言葉だよ。「それには一理ある」などと使われ、ある程度の根拠や理由があることを示しているんだ。

助手ねこ
なるほどな。それはつまり、「一利」ってのは、「一つの利益や得るもの」ってことやな。例えば、「この仕事、大変やけど、一利あるで」みたいに使うわけや。

一方、「一理」っていうのは、「一つの道理や、ちゃんとした理由」ってことやな。なんか、「あの意見、なんか納得いかへんけど、一理あるかもな」みたいに使うんやな。両方とも似てるけど、意味は違うんやな。