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「引見」と「陰険」の違い・使い分け!「いんけん」の同音異義語

「いんけん」の同音異義語

同音異義語とは、発音は同じでも意味が異なる単語のことです。

これらの言葉は多くの言語に存在し、日本語においても例外ではありません。

同音異義語は、言語の多様性と進化の証であり、時には混乱を招くこともあります。

この記事では、引見」と「陰険」の意味の違いや文脈に応じた使い分けについてわかりやすく解説します。

同音異義語の理解を深めることで、言語の微妙なニュアンスをより豊かに感じ取ることができるでしょう。

引見(いんけん)の意味と使い方や例文

引見(いんけん)をイメージしたイラスト
引見 高い地位の人が目下の者を呼び対面すること。
  • 「使者を引見する」
  • 「国王みずから使者を引見する」
  • 「法王が使節を引見する」
  • 「皇帝が大使を引見する」
意味

引見とは、身分や地位が高い人が、目下の者や他の人物を呼び寄せて直接会うことを指します。この行為は、公式な場やフォーマルな状況でよく用いられ、使者や大使、使節などの公的な人物を迎え入れて対話する際に使われることが多いです。

例えば、国王が外国の使者を直接受け入れて話を聞いたり、皇帝が大使と面会する場合などがこれに該当します。要するに、高い地位の人が自分の立場を利用して他者と直接対面する行為全般を指す言葉です。

例文

  1. 総理大臣が外国の大統領を引見するため、官邸に招待した。
  2. 企業のCEOが、新しいプロジェクトの提案のため若手社員を引見した。
  3. 学校の校長が、全国大会で優勝した生徒を引見して、その成果を称えた。
  4. 地域の長老が、村の祭りの準備を進めるボランティアたちを引見して、感謝の意を表した。

陰険(いんけん)の意味と使い方や例文

陰険(いんけん)をイメージしたイラスト
陰険 表面では誠実に見せかけて心の中で悪意を持つ様。
  • 陰険な男」
  • 陰険なやり方」
  • 陰険な人物」
  • 陰険なやり口」
  • 陰険な目つき」
意味

陰険という言葉は、一見誠実や無害そうに見えるが、その裏で悪意を持っていたり、こっそりと害を及ぼす意図を持っている状態を表します。

この言葉は、人の性格や行動に対して用いられることが多く、外見や表面的な態度が良いと思わせておきながら、心の内では他人に対する悪意や害をもたらす計画を秘めていることを指します。特に、意地悪や陰湿な方法で他人を傷つける行為や、暗い、不快な雰囲気を持つ様子を指摘する際に使われます。

この言葉には否定的なニュアンスが強く、相手に対する信頼を損なうような性質や行動を示唆しています。

例文

  1. 彼は表面上は親切に振る舞っていたが、裏では陰険な計画を進めていた。
  2. 陰険なやり方で競争相手を出し抜くことに長けているビジネスマンがいる。
  3. その政治家は陰険な人物として知られ、多くの人々を騙してきた。
  4. 彼女の陰険なやり口にはうんざりだ。表面的には何も問題ないように見えても、いつも何か裏がある。
  5. 彼の陰険な目つきが、彼の本当の意図を物語っていた。

「引見」と「陰険」の違い・使い分け

同音異義語の違い・使い分け

「引見」と「陰険」は、全く異なる意味を持つ単語です。

引見は、高い地位や身分を持つ人が、目下の者や他の人物を呼び寄せて直接会うことを指します。この言葉は公式な場やフォーマルな状況で用いられ、使者や大使、使節などの公的な人物を迎え入れて対話する際に使われることが多いです。

例えば、国王が外国の使者を直接受け入れて話を聞いたり、皇帝が大使と面会する場合などに用いられます。引見は、高い地位の人が自分の立場を利用して他者と直接対面する行為を指します。

一方で、陰険という言葉は、一見誠実や無害そうに見えるが、裏では悪意を持っていたり、こっそりと害を及ぼす意図を持っている状態を表します。

人の性格や行動に対して用いられ、外見や表面的な態度が良いと思わせておきながら、心の内では他人に対する悪意や害をもたらす計画を秘めていることを指します。

陰険な人物は、意地悪や陰湿な方法で他人を傷つけることがあり、否定的なニュアンスが強い言葉です。

二字熟語の博士
要するに、「引見」は公的な、高い地位の人が他者との正式な面会を意味します。
助手ねこ
対して「陰険」は人の性格や行動が裏で悪意を持っていることを指す言葉で、一般に否定的な意味合いを持っているんやで。