隠匿の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
隠匿
【読み方】
いんとく
【意味】
①ひそかに隠しもつこと。また、人をかくまうこと。
② 隠れた悪事。心の中に持った罪悪。
それから、心の中でひそかに悪いことを思ってることや、心に罪悪感を抱いてることも指すんやね。
【語源・由来】
「隠」は「かくす。おおいかくす。」「匿」は「かくす。かくれる。かくまう。」このことから「隠匿」は「隠しもつ、人をかくまう。」という意味。
【類義語】
秘匿、蔵匿、隠避、遮蔽、隠し立て
【対義語】
暴露、露出、露見
隠匿(いんとく)の解説
「隠匿」っていう言葉はね、主に2つの意味があるんだよ。
1つ目の意味は、「人目につかないように隠すこと」を指すんだ。つまり、大切なものや秘密のものを他の人に見つからないように隠すことだよ。例えば、「物資を隠匿する」は、物資を人の目から隠しておく、つまり見つからないように保管するっていう意味になるんだ。
2つ目の意味は、「隠れた悪事」や「心の中に持った罪悪」を表すんだ。これは、自分がした悪いことや間違いを他の人に知られないように隠すこと、あるいは自分自身がその悪いことを認識している状態を指すよ。例えば、「隠匿心」は、自分がした悪事を心の中に秘密として持ち続ける心情を指すよ。
「隠匿を為す者と雖も天忽ち之を知る」〈服部誠一・東京新繁昌記〉という文は、「隠していることをする人がいても、そのことはすぐに天(神や自然の力)が知る」という意味になるよ。つまり、どんなに隠しても、真実は必ず明らかになるということを教えてくれる文なんだ。
だから、「隠匿」っていう言葉は、物事を隠す行為や、悪事を秘密にすることを表す表現なんだよ。
隠匿(いんとく)の使い方
隠匿(いんとく)の例文
- 犯人を隠匿する。
- 証拠の品を隠匿する。
- どこかに隠匿してあるはずなのに見つからない。
- 隠匿されていた実行犯が逮捕された。
- 軍事基地が隠匿されていたことを住民ですら知らなかった。
隠匿の文学作品などの用例
「隠匿」と「隠蔽」の違いを解説
「隠匿」に似た意味の語に「隠蔽(いんぺい)」があります。
「隠蔽」は「人または物が目につかないようおおうこと。かくすこと」という意味です。
「隠匿」「隠蔽」ともに、犯罪に関した使い方が多い語です。
両語の違いは
「隠匿」は「隠しもつ。かくまう」
「隠蔽」は「おおって隠す」
まず、「隠匿」は、物や人を見つからないように隠す行為を指す。また、悪事や罪悪を秘めて隠している状態をも表すことがあるんだ。それに対して、「隠蔽」は、人の居場所や事の真相を意図的に隠す行為を指すんだ。
それに対して「隠蔽」は、「わざと真相を隠す」ことを言うんやな。どっちも似てるようでちょっとニュアンスが違うんやな。ちゃんと使い分けないと、ちょっとした誤解を招くかもしれへんね。
また、隠れている悪事や、自分の心の中に秘めた罪悪感も「隠匿」と呼ぶんだ。