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「可否」と「歌碑」の違い・使い分け!「かひ」の同音異義語

同音異義語とは、発音は同じでも意味が異なる単語のことです。

これらの言葉は多くの言語に存在し、日本語においても例外ではありません。

同音異義語は、言語の多様性と進化の証であり、時には混乱を招くこともあります。

この記事では、可否」と「歌碑」の意味の違いや文脈に応じた使い分けについてわかりやすく解説します。

同音異義語の理解を深めることで、言語の微妙なニュアンスをより豊かに感じ取ることができるでしょう。

可否(かひ)の意味と使い方や例文

可否(かひ)をイメージしたイラスト
可否 意見や判断の正否や賛否を表す。
  • 可否を論ずる」
  • 可否を問う」
  • 「小選挙区制の可否を論じる」
  • 「投票によって可否を決する」
意味

可否という言葉は、主に二つの意味で使われます。

  1. よしあしや是非の判断を表します。つまり、何かの事柄が良いか悪いか、又はそれが適切かそうでないかという評価や判断をする際に使用されます。
  2. 賛成か反対か、可決か否決かの選択を意味します。これは、提案された案や意見に対して、その採用や拒否を決める際に用いられる表現です。

簡単に言うと、可否は、ある事柄や提案に対して、それが良いか悪いか(よしあし)、またはそれに賛成するか反対するか(賛否)を問う際に使われる言葉です。例えば、政策の採用、計画の承認、意見の是非など、多様な場面で使用されます。「可否を論ずる」、「可否を問う」などの表現が、この用法をよく示しています。

例文

  1. 新しいプロジェクトの開始について、チーム内で可否を論ずる会議が開かれた。
  2. 新規事業計画の実施にあたり、社内で可否を問うアンケートが行われた。
  3. 地域コミュニティーにおいて、公園の整備計画に関する可否を論じる集会が開催された。
  4. 改革案に対して、全社員が投票によって可否を決することになった。

歌碑(かひ)の意味と使い方や例文

歌碑(かひ)をイメージしたイラスト
歌碑 和歌を彫り込んだ石碑。
  • 「啄木の歌碑
意味

歌碑とは、和歌を彫り込んだ碑のことを指します。例えば「啄木の歌碑」では、詩人啄木が詠んだ和歌を碑に刻んでいます。

これにより、和歌が形として残され、後世に伝えられるようになっている。

例文

  1. 散歩道に立つ古びた歌碑には、地元の詩人による和歌が刻まれており、通り過ぎる人々に静かな感動を与えている。
  2. 新緑の公園の一角に新しく設置された歌碑は、春の訪れを告げる美しい和歌を刻んでおり、訪れる人々に季節の移ろいを感じさせている。

その他「かひ」の同音異義語

【下婢】
【化肥】
【花被】
【果皮】
【痂皮】
【蚊火】
【鹿火】
【寡妃】

「可否」と「歌碑」の違い・使い分け

同音異義語の違い・使い分け

「可否」と「歌碑」は、まったく異なる概念を表す言葉です。

可否という言葉は、判断や意見の正否、賛否を表します。これは主に、何かの事柄や提案が良いか悪いか(よしあし)、またはその提案に賛成するか反対するか(賛否)を問う際に使われます。

例えば、計画の採用、意見の是非、改革案の可否など、ある提案や意見に対する評価や意見の賛成・反対を示す場合に用います。

一方で、歌碑は、和歌を彫り込んだ石碑のことを指します。この言葉は、主に文化や歴史の文脈で使用され、詩人や作家によって詠まれた和歌が碑に刻まれ、記念や後世に伝えるために用いられるものです。

歌碑は、公園や散歩道などで見かけることがあり、地元の詩人による和歌が刻まれていることが多いです。

二字熟語の博士
簡単に言えば、「可否」は判断や意見を示す抽象的な概念で、「歌碑」は和歌を記録した具体的な物体を指します。
助手ねこ
そのため、これらの言葉は用途が全く異なり、互いに交換して使うことはできないんやで。