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「軒輊」の意味と使い方や例文!(類義語)

軒輊の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
軒輊

【読み方】
けんち

【意味】
上がり下がり。高低。転じて、優劣・軽重・大小などの差があること。

二字熟語の博士
「軒輊」という言葉はね、物の高さが上がったり下がったりすることを意味しているんだ。

そして、それが転じて、物事の優れている部分と劣っている部分、あるいは重要なこととそうでないこと、大きなものと小さなものとの差を表すようになったんだよ。

助手ねこ
へぇ〜、そういうことかいな。つまり、「物事にはいろんな高低や、ええとこ悪いとこがある」ってわけやな。

大きいもんから小さいもんまで、いろいろな差があるってことやんな。これは、どんなことにも大小や優劣があるっていうのを、おもろいやり方で示してるんやね。

【語源・由来】
「軒」は「車の前が高い。」
「輊」は「車の前が低い。」

【類義語】
高低、優劣、軽重

軒輊(けんち)の解説

カンタン!解説
解説

「軒輊」という言葉はね、もともとは物の高さの差を言ったけど、そこから広がって、人や物事の間の良し悪し、軽い重い、大きい小さいなど、いろいろな差を指すようになったんだ。

たとえばね、「個人的欲求と社会的欲求とが軒輊する」〈有島・惜みなく愛は奪ふ〉 というのでは、個人の望みと社会全体の望みが、高低や優劣の差のように、互いに異なることを意味しているんだ。個人が何を求めているか、そして社会が何を求めているか、その間には大きな違いがあるってことを示しているんだよ。

また、「其人物の貫目より視ても、両者は輒く軒輊すべからざるものであつた」〈森鴎外・伊沢蘭軒〉では、二人の人物をその価値や重さで比べたときに、実際には大きな差がないことを言っているんだよ。貫目っていうのは、物事の価値や重さをはかる単位のことで、ここでは人物の価値や重要性を比べるために使われているんだ。つまり、優劣がつけがたい状態を示しているんだよ。

だから、「軒輊」という言葉は、人々や物事の間に存在するさまざまな違いや差を示すのに使われるんだね。

軒輊(けんち)の使い方

ともこ
男性と女性で給与に軒輊があるのは許せないわよね。
健太
一般的に男性の方がパワーがあるからね。
ともこ
身体の構造から男女平等になるべきだと思うわ。
健太
そればっかりは、神様にしかできないよ。

軒輊(けんち)の例文

例文
  1. 命に軒輊はないと思う。
  2. 生まれた瞬間から、人間には能力に軒輊がある。
  3. ともこちゃんは誰にでも優しく、そこに軒輊はない。
  4. あの国は、我が国と軒輊なき軍事力を持っている。
  5. このマラソンコースは軒輊がきついことで有名です。

軒輊の文学作品などの用例

  1. ・・・君と僕との間に、何の軒輊すべき所も無いね。」「なに。そんな事はあ・・・ 森鴎外二人の友
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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