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「険悪」の意味と使い方や例文!「嫌悪」との違いは?(類義語・対義語)

険悪の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
険悪

【読み方】
けんあく

【意味】
道路・天候・人心などがけわしくわるいこと。

二字熟語の博士
「険悪」という言葉はね、道がとても険しいことや、天気が非常に悪いこと、あるいは人の気持ちがとても厳しいか悪い状態を表すんだよ。

つまり、状況がとても厳しいか難しいことを意味しているんだね。

助手ねこ
へー、そういうことかいな。つまり、道がゴツゴツしてて歩きにくかったり、天気がぐずぐずしてて傘が手放せんかったり、人と話しててなんかピリピリするような感じやな。

そんな感じで「ちょっとこれは大変やな」と思うような状態のことを言うんやな。んー、やっぱりうまくいくためには、そういう難しいところをどうにかするのが大事やね。

【語源・由来】
「険」は「とげとげしい。」
「悪」は「正しくない。わるいこと。」

【類義語】
険しい、厳めしい、不穏、物騒、荒れ模様、天候悪化

【対義語】
不穏、不和、反目

険悪(けんあく)の解説

カンタン!解説
解説

「険悪」という言葉はね、何かがとても厳しくて、悪い状況になっていることを表すんだよ。これは道路がすごく危険だったり、天気が悪くて大変だったり、人々の気持ちがすごく悪い感じになっていることを指すんだ。

たとえばね、「険悪な空模様」というときは、空の様子がすごく怖くて、雨が降りそうだったり、嵐が来そうな感じを表しているんだ。空が暗くなって、雲が重くて、なんだかお天気がとても悪くなりそうっていうときに使うんだよ。

また、「険悪な戦況」というのは、戦いや争いがとても厳しくて、状況が悪くなっていることを言うんだ。これは、戦いがとても激しくて、なかなか解決しないような時のことを指しているよ。

そして、「険悪な目で見る」というのは、誰かをとても怖い顔や嫌な感じで見ることを意味しているよ。おこっているとか、何か気に入らないことがあるときに、そんな目で見ることがあるんだ。

ちなみに、「険悪」から派生した言葉で「けんあくさ」というのがあって、これは、「険悪」の性質や状態をさらに強調している言葉なんだ。何かがすごく厳しくて、悪い状態だっていう感じをもっとはっきりと示しているんだよ。

だから、「険悪」という言葉は、何かがとても大変で、厳しいか悪い状態を示すときに使う表現なんだね。

険悪(けんあく)の使い方

ともこ
健太くんはお兄さんと仲がいい?
健太
兄弟間の関係は険悪なんだよ。
ともこ
どうして?
健太
父さんの会社を継ぐのはどちらか、小さい頃から競わされていたから険悪なんだよ。

険悪(けんあく)の例文

例文
  1. 両国の関係が険悪になった。
  2. 健太くんは険悪な顔つきで私を見た。
  3. あの二人は険悪な仲なんだ。
  4. 険悪な空気が漂っていて、あの部屋に入りにくい。
  5. 子供の進路問題をきっかけに、夫婦仲が険悪になった。

険悪の文学作品などの用例

  1. ・・・と父の機嫌は見る見る険悪になった。「そんなことはお前に言われんで・・・ 有島武郎親子

  2. ・・・時分よりもいっそう険悪な啀み合いを、毎晩のように自分は繰返した。・・・ 葛西善蔵死児を産む

  3. ・・・人間が多いから商売が険悪になって、西の方で出来たイカサマ物を東の・・・ 幸田露伴骨董

「険悪」と「嫌悪」の違いを解説

険悪」に似ている語に「嫌悪(けんお)」があります。

嫌悪」は
憎みきらうこと。強い不快感を持つこと。(例:不正を嫌悪する。嫌悪感。自己嫌悪。)

という意味です。

嫌悪」は、相手を一方的に憎み嫌うことをいいます。対して「険悪」は、(道路・天候・人心などが)けわしくわるいことをいうので意味が違います。

二字熟語の博士
「険悪」とは、状況や気持ちがとても厳しくて悪いことを言うんだよ。例えば、道がとても危険だったり、人々の心がすごく不安定でピリピリしていたりすることを指すんだ。

対して、「嫌悪」は、何かをとても嫌って憎む気持ち、またはとても不愉快に思うことを表しているよ。これは、人が何かに対して強い反感や嫌悪感を持っている状態を指しているんだ。

助手ねこ
ほほう、それやったら、「険悪」っていうのは、もう状況がギスギスしてて、なんかヤバい感じやな。雰囲気がピリピリしてて、ちょっとしたことでケンカになりそうな、そんな感じやろか。

一方、「嫌悪」は、もう嫌いや!って感じやな。何か見るのも嫌、考えるのもイヤ、そんな風にすごく嫌な気持ちや反感を持ってる状態やな。つまり、「険悪」はギスギスした雰囲気や状況を言うのに対して、「嫌悪」は自分の心の中で感じる超嫌な気持ちやな。