険阻の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
険阻
【読み方】
けんそ
【意味】
①地勢のけわしいさま。また、その所。険峻 (けんしゅん) 。
②顔つきなどのけわしいこと。また、そのさま。
要はどっちもけわしいって話しやね。そういうのを「険阻」と言うんやな。なんか、聞いただけでちょっとビビる言葉やね。
【語源・由来】
「険」は「地形が切り立ってけわしい。けわしい所。」
「阻」は「地形が険しい。」
【類義語】
急峻、嶢巌、峻険
【対義語】
坦夷、平坦
険阻(けんそ)の解説
「険阻」という言葉はね、二つの意味があるんだよ。
まず、一つ目の意味は、山などの地形がとても急で、登るのが難しいような場所のことを言うんだ。つまり、山がすごく険しくて、足を踏み外したら大変なことになりそうな、そんな危ないところのことなんだよ。例えば、「険阻な山地」と言ったら、とっても急で、歩くのも一苦労な山のことを指しているんだ。
二つ目の意味は、人の顔つきがとても厳しくて、近寄りがたいことを言うんだ。「彼の細君は険阻な顔を彼にむけて」〈宇野浩二・苦の世界〉という文章は、彼の奥さんがとても厳しい顔をして彼を見ているってことを示しているんだ。この場合、その人の顔が怖いくらいに厳しいか、不機嫌そうな様子を表しているんだよ。
だから、「険阻」という言葉は、自然の中での急で危ない場所や、人の顔つきが厳しくて怖そうな様子を表す言葉なんだね。
険阻(けんそ)の使い方
険阻(けんそ)の例文
- ここから先は険阻な山路だから注意するように。
- 高野山は険阻な山稜に取り囲まれた小盆地で、修験者には好都合な場所だ。
- 夢に向かう道は、いつの時代も険阻なものである。
- 健太くんは、舗装されたハイキングコースではなく険阻な獣道を歩いていく。
- こんな険阻な道は、そう早くは歩けない。
険阻の文学作品などの用例
「険阻」と「嶮岨」の違いを解説
「険阻」は「嶮岨」とも書きます。
「険阻」の「険」は、「嶮岨」の「嶮」と通用します。
なので「険阻」と「嶮阻」は同じ意味です。
だから、両方とも地形がとても急で険しいこと、あるいは顔つきが厳しいさまを表している言葉なんだ。
つまり、どっちも「とっても険しい!」って意味で、同じっちゅうことやねんな。日本語って、ほんまに奥が深いわ~、こんな風に同じことを言い表すのに、ちょっとした違いで色んな言葉があるんやから。
二つ目は、人の顔つきが厳しい、またはその様子を表しているんだ。