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「減衰」の意味と使い方や例文!「衰退」との違いは?(類義語・対義語)

減衰の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
減衰

【読み方】
げんすい

【意味】
しだいに減っていくこと。

二字熟語の博士
「減衰」という言葉は、何かが少しずつ減っていくことを意味しているんだよ。

時間が経つにつれて、強さや量が徐々に少なくなることを表す言葉なんだ。

助手ねこ
そうかいな。つまり、「減衰」っていうのは、だんだんと減っていくことやな。

ちょこっとずつ力が弱まったり、数が減ったりすることを指すんやね。少しずつ影が薄くなっていくみたいな感じか。

【語源・由来】
「減」は「へる。へらす」
「衰」は「衰える。勢いが弱くなる。」

【類義語】
衰微、衰退、萎靡

【対義語】
増殖、増幅

減衰(げんすい)の解説

カンタン!解説
解説

「減衰」という言葉はね、だんだんと少なくなることや弱くなることを意味しているんだよ。

たとえばね、「音量の減衰」という言葉は、音がだんだんと小さくなっていくことを表しているんだ。例えば、音楽が流れているスピーカーから離れて歩いていくと、歩くたびにその音が小さくなって、遠くに行けば行くほどほとんど聞こえなくなるよね。これが「音量の減衰」っていう現象なんだ。これは、音が空気の中を移動するときにエネルギーを失うから起こるんだよ。

また、「減衰量」という言葉は、どれだけ減ったか、つまり弱くなったかを表す数字や量のことを言うんだ。たとえば、音の減衰量を測るときは、音がどれだけ小さくなったかを数値で示すんだよ。これは音だけじゃなくて、光や振動なども同じで、それらがどれくらい弱くなったかを示すときに使うんだ。

だから、「減衰」という言葉は、何かがだんだんと少なくなったり、弱くなったりすることを意味しているんだね。

減衰(げんすい)の使い方

健太
防災訓練の時に防災頭巾をかぶるよね。
ともこ
火や上から物が落下してきたときに守ってくれるのよ。
健太
こんな布がちゃんと減衰してくれるの?
ともこ
コンクリートのかたまりは無理かもしれないわね。

減衰(げんすい)の例文

例文
  1. 記憶は時間の経過とともに減衰していく。
  2. 誤差が減衰し、消滅する。
  3. 放射線量は減衰していく。
  4. テラヘルツ電磁波は大気中での減衰が大きい。
  5. ヘルメットが衝撃を減衰してくれる。

減衰の文学作品などの用例

  1. ・・・大きく振れるが急速な減衰振動をして止めてしまう。どうもこの鳥の心・・・ 寺田寅彦浅間山麓より

  2. ・・・る限りその運動は必ず減衰して行くはずである。それが時を逆転した映・・・ 寺田寅彦映画の世界像

  3. ・・・をもっていて、これが減衰を支配し、ある意味ではまた拡散をも意味す・・・ 寺田寅彦自然界の縞模様

「減衰」と「衰退」の違いを解説

減衰」に似ている語に「衰退(すいたい)」があります。

衰退」は、「勢いや活力が衰え弱まること。衰微。凋落 (ちょうらく) 。」という意味です。

衰退」と「減衰」は、どちらも勢いが衰えるという意味です。

しかし、「減衰」は、主に、肉体的な衰えなどを表します。

対して、「衰退」は、「産業の衰退」のように、栄華を極めた文化や文明が衰えることをいう点が違います。

二字熟語の博士
「減衰」というのは、徐々に少なくなったり、弱くなったりすることを意味しているんだ。特に、物理的な力や効果、たとえば音や光が少しずつ弱まっていくことや、肉体的な力が衰えていくことを表すことが多いよ。

一方で、「衰退」は、物事の勢いや活力がだんだん失われていき、弱くなっていく様子を表す言葉だよ。勢いがなくなり、以前のような力や状態を保てなくなることを指すんだ。文化や文明、産業など、より広い範囲や抽象的な概念に使われることが多い言葉だね。

助手ねこ
なるほどなぁ、「減衰」っていうのは、ちょっとずつちょっとずつ少なくなったり弱まったりすることやな。音がだんだん聞こえにくくなったり、体力が少しずつ落ちていったりするみたいな感じやろ。

それに対して、「衰退」は、元気やパワーがどんどんなくなって、昔みたいな元気さや強さがもうないって状態やな。昔はバリバリやってた産業が今はさみしいぐらい静かになったり、すごかった文明が今は昔の話になってるみたいな感じか。同じ「減る」でも、その背景や意味が全然違うんやね。