読み方で悩みやすい漢字の一つに、「小童」があります。
Q「小童」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「こわっぱ」
- 「しょうどう」
- 「こわっぱ」と「しょうどう」両方とも
このページでは、悩みやすい「小童」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「小童」の読み方は、「こわっぱ」?「しょうどう」?
小童の正しい読み方は、「こわっぱ」「しょうどう」どちらなのでしょうか。
「小」の音読みは「ショウ」、訓読みは「お」「こ」「ちい(さい)」表外読みとして「さ」となります。
一方「童」の音読みは「ドウ」表外読みとして「トウ」、訓読みは「わらべ」表外読みとして「わらわ」となります。
このことから「しょうどう」は正しそうですが「こわっぱ」はどうなのでしょう。
結論を言ってしまうと、小童の読み方は「こわっぱ」「しょうどう」どちらも間違いではありません。
つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。
また、小童は「こわらべ」「こわらわ」と読むこともできます。
一般的によく使われるのは「こわっぱ」ですね。
※「こわっぱ」と「こわらべ」「こわらわ」「しょうどう」で読む場合に、少々意味が異なります。
さて「しょうどう」は理解できるものの、何故小童を「こわっぱ」と読むのでしょうか?
実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。
訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。
簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。
他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。
「小童」の意味は、「こわっぱ」と「しょうどう」で違う!
小童を「こわっぱ」と「しょうどう」で読む場合に、それぞれ意味が異なります。
まず「こわっぱ」ですが、「子供や年少者をののしっていう語」の意味となります。
一方「しょうどう」の場合には、「年少者。子供」の意味となります。
※「こわらべ」「こわらわ」は「子供」の意味なので「しょうどう」と同じと考えて良いでしょう。
小童を使った例文として「お前如き小童(こわっぱ)が何を言う」「まだ小童(しょうどう)だった頃」などがあります。
まとめ
- 小童の読み方は「こわっぱ」「しょうどう」どちらも正しい。
- 小童は「こわらべ」「こわらわ」と読むこともできる。
- 「こわっぱ」と「しょうどう」「こわらべ」「こわらわ」では意味が少々異なる。
- 「こわっぱ」は「子供や年少者をののしっていう語」の意である。
- 「しょうどう」「こわらべ」「こわらわ」は「子供」の意である。