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「境地」の意味と使い方や例文!「境地に達する」とは?(類義語)

境地の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
境地

【読み方】
きょうち

【意味】
①その人の置かれている立場。
②ある段階に達した心の状態。
③芸術などの、分野・世界。
④場所。土地。環境。

二字熟語の博士
「境地」という言葉は、複数の意味があるんだよ。まず、その人が置かれている立場を指す。次に、心がある段階に達している状態を示す。

また、芸術などの特定の分野や世界を表すこともある。そして、文字通りの場所や土地、環境を意味することもあるんだ。

助手ねこ
おお、それは「人がどんな立場にいるか」や「心がどういう状態にあるか」とか、芸術の世界のことや、単純に「どこやねん、ここは?」って場所のことも言うんやな。

ようするに、その言葉は色んな意味があるわけや。これは、状況によってどんな意味になるかちゃんと見極めるのが大事やな。

【語源・由来】
「境」は「置かれた状態。」
「地」は「よって立つところ。身分。位置。特定の場所。」

【類義語】
心境

境地(きょうち)の解説

カンタン!解説
解説

「境地」という言葉は、人の置かれている状況や心の状態、あるいは芸術や場所のことを指す言葉なんだよ。

1つめの意味は、その人が今どんな状況や立場にいるのかを表しているんだ。例えば、「苦しい境地に立たされる」っていうのは、困難な状況や大変な立場に置かれることを意味しているよ。

2つめの意味は、心の中の特定の段階や状態を示しているんだ。たとえば、「悟りの境地」っていうのは、ここでの「悟り」とは、すべてを理解し受け入れるという精神的な状態を意味するんだ。つまり、すべての物事の真理や本質を捉え、心が平穏な状態になっていることを示しているよ。

3つめの意味は、芸術や特定の分野、世界のことを示しているんだ。「新しい境地を開拓する」っていうのは、新しいアイディアや方法、考え方を探求する、または新しい分野や領域に挑戦することを意味しているよ。

4つめの意味は、場所や土地、環境のことを指しているんだ。この意味は「日葡」、つまり、日本語とポルトガル語の中で使われるよ。

だから、「境地」という言葉は、人の状況や心の状態、芸術や場所など、さまざまな意味で使われる言葉なんだね。

境地(きょうち)の使い方

健太
無我の境地に達するには、何時間座禅を組めばいいのかな。
ともこ
何時間じゃ足りないわよ。何万時間と座禅を組んで自分と向き合わないと無理よ。
健太
そんなに大変なことなんだね、
ともこ
自分の煩悩と向き合って、それを乗り越えた先にある境地なんだから簡単じゃないわよ。

境地(きょうち)の例文

例文
  1. プロ野球選手が、時間はかかるが目指す境地に近づいて行っていると手応えをにじませた。
  2. すべての人が、すべてを受け入れ、すべてを許すという境地に至れば世の中は変わる。
  3. 新たな境地に向けて闘志を燃やし続ける。
  4. 厳しい修行に耐えた健太くんは、聖人の境地に達した。
  5. 彼はこの小説で新境地を開いたのだった。

境地の文学作品などの用例

  1. ・・・起さねばならぬような境地(と私は言いたい。理窟は凡に立到り、そし・・・ 石川啄木性急な思想

  2. ・・・今も尚お、その境地から脱しないでいる私にあっては、『貧乏時代』と・・・ 小川未明貧乏線に終始して

  3. ・・・は描きあらわされない境地であろうと思います。 また、文は、その人・・・ 小川未明読むうちに思ったこと

「境地に達する」とは?

境地」を用いた表現の一つに「境地に達する」があります。

境地に達する」とは、技術や経験などがある段階に行きつくことをいいます。

二字熟語の博士
「境地に達する」というのは、特定のスキルや経験が一定の高いレベルや段階に到達することを指す言葉だよ。

何かを学び続けて、その結果として高いレベルになることを表しているんだ。

助手ねこ
あぁ、わかるわかる。それはもう、野球で言うところのプロ野球選手になる感じやな。

つまり、ずっと練習して、それでやっとトップのレベルに到達することを、「境地に達する」というんやな。もう、最高にうまくなった感じか。すごいね~、それはちょっと憧れるわ。

【例文】

  1. 師匠の境地に達するのにどれだけの時間が必要になるか考えると気が遠くなる。
  2. 私などは、とうていともこちゃんのような境地に達するはずのものではない。
  3. 長い稽古を経なければ、この境地に達することはできない。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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