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「滅相」の意味と使い方や例文!「滅相もない」とは?「滅相もございません」は誤用?(類義語・対義語)

【二字熟語】
滅相

【読み方】
めっそう

【意味】
①仏教の言葉で
・有為(うい)法が消滅すること。
・輪廻の苦しみがなくなった様子。
・ものごとが消滅する様相。
②法外なさま。とんでもないさま。でたらめ。滅法。

【語源・由来】
「滅相」は仏教語で、生・住・異・滅の四相の一つ。ものごとが消滅する様相をいい、転じて、法外なとんでもない様をいうようになった。

【類義語】
とんでもない、決してそのようなことはない、濡れ衣だ

「滅相もない」とは?

滅相」はよく「滅相もない」という形で使われます。

滅相もない」は慣用句で「とんでもない。ありうべきことでない」という意味で、「滅相」の意の強調表現です。

滅相もない」は謙遜や否定の意味で使います。

ビジネスの場面では、「滅相もないです」「滅相もないことでございます」というように、敬語表現に変えることで使うことが可能です。

「滅相もございません」は誤用?

また、「滅相もございません」と言う人もいますが、「滅相もない」が慣用句であるため誤用とされています。

しかし、文化庁が発表した「敬語の指針」でも「滅相もございません」という表現は問題ないという説明があり、現在では頻繁に見かける使用方法となっています。

ビジネスの場面では、「滅相もないことでございます」などを使った方が安心です。

滅相(めっそう)の使い方

ともこ
健太くん。仕事がはやいわね。
健太
仕事がはやいなんて、滅相もない。
ともこ
私がやったら3日はかかるわよ。
健太
一緒にやったらもっとはやくできるかもね。一緒にやろう。

滅相(めっそう)の例文

  1. 滅相なことをいうものじゃない。
  2. 私がリーダーだなんて滅相もない。
  3. 冗談だなんて滅相もない。
  4. 私に出馬しろなんて滅相もない。
  5. 私が犯人だなんてそんな滅相なことをいわないでください。