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煮沸の読み方!「しゃふつ」と「しょふつ」正しいのは?

読み方で悩みやすい漢字の一つに、「煮沸」があります。

問題

Q「煮沸」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?

次の3択から選んでみて下さい。

煮沸の読み方
  1. 「しゃふつ」
  2. 「しょふつ」
  3. 「しゃふつ」と「しょふつ」両方とも

 

このページでは、悩みやすい「煮沸」の読み方や意味について詳しく解説していきます。

「煮沸」の読み方は、「しゃふつ」?「しょふつ」?

読み方

 

煮沸の正しい読み方は、「しゃふつ」「しょふつ」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。

「煮」の音読みには「シャ」、訓読みには「に(る)」「に(える)」があります。、また、「沸」の音読みには「フツ」「ヒ」、訓読みには「わ(く)」「わ(かす)」「た(てる)」「にえ」があります。

現在では、煮沸の読み方として「しゃふつ」「しょふつ」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。

正解は、③の「しゃふつ」と「しょふつ」の両方です。

ただし、「しゃふつ」は煮沸の慣用読みです。煮沸の本来の読み方は「しょふつ」でしたが、「しゃふつ」と読む人が多くなり、現在では「しゃふつ」のほうが一般化しています。

広辞苑には「しゃふつ」「しょふつ」の両方の項目があります。「しゃふつ」の項目には「『しょふつ』の慣用読み」とあります。ただし、現在では「しゃふつ」の読み方が使われることのほうが多く、「しょふつ」を引くと「しゃふつ」の項目に導かれます。

「煮沸」の意味は、「しゃふつ」も「しょふつ」も同じ

意味

煮沸の意味は「煮立たすこと」です。

「煮」には「にる」「にえる」の意味があります。一方、「沸」には「わく。わかす」「にえたつ。たぎる」の意味があります。

煮沸を用いた例文には「用具を煮沸消毒する」があります。

まとめ

まとめ
  • 煮沸の読み方は、「しゃふつ」「しょふつ」のどちらも正しい。
  • 本来の読み方は「しょふつ」だったが、慣用読み「しゃふつ」も正しい読み方になっている。
  • 煮沸は「煮立たすこと」を意味する。