【二字熟語】
親切
【読み方】
しんせつ
【意味】
①相手の身になって、その人のために何かをすること。思いやりをもって人のためにつくすこと。また、そのさま。
②(深切)心の底からすること。また、そのさま。
【語源・由来】
「親」は「身近に接してしたしくする。したしい。」
「切」は「さし迫る。身に迫って感じる。しきりに。」
【類義語】
懇切
【対義語】
冷淡、薄情、意地悪、邪険、酷薄、残酷、不親切
親切(しんせつ)の使い方
健太くんの親切のおかげで、私のおばあちゃんが助かったって。
あれはともこちゃんのおばあちゃんだったんだね。
ごみ捨てに難儀していたところを助けてくれたんですってね。ありがとう。
困っている人を助けるのは当然のことだよ。
親切(しんせつ)の例文
- 親切に道を教えてくれた。
- ともこちゃんは親切な人だ。
- 受付の人は親切な応対をしてくれた。
- ちょっとした親切心を心がけることで周りの人が幸せになる。
- 健太くんの親切に付け込むようなことはしてはいけない。
「親切」と「優しさ」「思いやり」の違いは?
「親切」に似ている語に「優しさ(やさしさ)」「思いやり(おもいやり)」があります。
「親切」と「優しさ」の違いは?
「優しさ」は、形容詞「優しい」が、接尾語「さ」により体言化した形です。
「優しさ」は、「心温かく、思いやりがあること。 または、おだやかでおとなしいこと。」という意味です。
「親切」も「優しさ」も、思いやりという意味が同じです。
しかし「親切」は、相手のことを思いやり、その人のためになる行動をしてあげることをいいます。
対して「優しさ」は、相手に対して思いやりのある態度を取ることをいいます。
「親切」と「思いやり」の違いは?
「思いやり」は、
①他人の身の上や心情に心を配ること。また、その気持ち。同情。
②想像。推察。
③思慮。分別。
という意味です。
「親切」は、「思いやり」をもって人に尽くすことをいうので、「思いやり」と共通する部分があります。
しかし、「思いやり」には、「親切」にある「人に尽くす」という意味がありません。
「親切」は、相手を思いやって起こす行動、「思いやり」は、相手に心を配る感情という違いがあります。