意地の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
意地
【読み方】
いじ
【意味】
①気だて。心根。根性。
②自分の思うことを無理に押し通そうとする心。
③物をむやみにほしがる気持ち。特に、食べ物に執着する心。
④句作上の心の働き。
特に飯に対する執着なんかも「意地」っていうんやな。それから、詩や句を作るときの心の動き、それも「意地」って言うんやな。なんか一言でまとめると難しいけど、これならわかるで。
【語源・由来】
仏教で、心の持ちよう、気性。
【類義語】
我
意地(いじ)の解説
「意地」っていう言葉は、いくつか違う意味があるんだよ。
1つ目は、人の性格や心の中のものを指すんだ。たとえば、「意地が悪い」と言うときは、その人の性格がちょっと厳しい、人に厳しくすることを好むという意味になるんだ。
2つ目の意味は、自分の意見を無理にでも通そうとする強い意志のことを言うよ。「意地を通す」は自分の意見を最後まで通そうとすることだし、「意地を折る」は、自分の頑固な考えを改める、つまり譲歩することを表しているんだ。
3つ目は、物を無理にでも欲しがる気持ち、特に食べ物に強くこだわる心を意味するんだ。「意地が汚い」は、無理にでも物を欲しがる、執着する人のことを言うし、「食い意地」は食べ物に異常に執着することを指すよ。
最後の4つ目は、詩や詞の作成における心の動きや意図を指すよ。「意地によりて句がらの面白きなり」〈連理秘抄〉っていうのは、詩を書く時の作者の意図や感じ方によって詩が面白くなるという意味だよ。
だから、「意地」っていう言葉は色んな意味があるから、その文脈によって適切な意味を選んで理解することが大切なんだよ。
意地(いじ)の使い方
意地(いじ)の例文
- いつまで意地を張っているの。
- 健太くんは意地が汚いな。
- ともこちゃんの言い方は意地が悪かった。
- 面接官に意地の悪い質問をされた。
- 王者の意地を見せる。
意地の文学作品などの用例
「意地」と「意固地」「プライド」「根性」の違いを解説
「意地」に似ている語に「意固辞(いこじ)」「プライド」「根性(こんじょう)」があります。
「意地」と「意固地」の違いは?
「意固辞」は、「依怙地」とも書き、「かたくなに意地を張ること。えこじ。」という意味です。
「意固地」は、「年を取って意固地になる」「意固地な態度」のように、意地を張って、つまらぬことに頑固なことをいいます。
一方、「意固地」は、一度決めたことを頑固に守ることを指すんだ。つまり、意地を張って譲らないさまを表現しているんだよ。
それに対して、「意固地」っていうのは、「一度決めたことを絶対に変えへん!」っていう、かたくなな態度を言うんやな。これは、「意地」よりももっと強く、自分の意見を譲らへん姿勢を示す言葉なんやで。
「意地」と「プライド」の違いは?
「プライド」は、「誇り。自尊心。自負心。」という意味です。
「意地」は、自分の思うことを無理に押し通そうとする心、「意地が悪い」のように、気だて、気性の意、「意地汚い」のように、物欲、食欲の意で使われるので「プライド」とは意味が違います。
一方、「プライド」は自分自身への誇りや尊敬のことを指す。これは自尊心や自負心を表す言葉で、自分の能力や成果、あるいは価値観を高く評価する感情を指しているんだ。
それに対して、「プライド」っていうのは、「自分がどれだけええか」っていう自分への誇りや、「自分のことを大事に思う気持ち」を言うんやな。これは、自分の能力や、自分が成し遂げたことへの尊敬、または自分の価値観への自尊心を表す言葉なんやな。
「意地」と「根性」の違いは?
「根性」は、
①その人の本来的に持っている性質。しょうね。また、あるものに特有の性質。
②物事をあくまでやりとおす、たくましい精神。気力。
という意味です。
「意地でもやり抜く」「根性でやり抜く」は似ているように思えますが、「意地」は、自分の思うことを無理に押し通そうとする心をいい、「根性」は、物事をあくまでやりとおすたくましい精神をいうので意味が違います。
また、「意地」には、「意地が悪い」のように、気だて、気性の意、「意地汚い」のように、物欲、食欲の意で使われる点も「根性」と違います。
一方、「根性」とは人間が本来持っている性質や、物事をどんな困難があってもやり遂げるための強い精神を指す言葉だよ。
それに対して、「根性」っていうのは、「人間が生まれつき持ってる性格」や、「どんな困難があっても物事をやり遂げる強い気持ち」を表すんやな。これは、どんなに大変なことがあっても諦めずにやり遂げる強さを表してるんやな。
三つ目は、なんでも欲しがる気持ち、特に食べ物に対する強い欲望。そして、最後の四つ目は、詩や俳句などを作るときの心の動きを表す言葉なんだ。