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「一蹴」の意味と使い方や例文!読み方「いちげ」は間違い?(類義語・対義語)

一蹴の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
一蹴

【読み方】
いっしゅう

【意味】
①ひとけり。はねつけること。
②簡単に相手を負かすこと。

二字熟語の博士
「一蹴」という言葉は、蹴飛ばす行為や、容易に相手を退けることを表すんだよ。

また、比喩的には、簡単に相手を打ち負かすことを意味するんだ。

助手ねこ
なるほど、それは「簡単に相手をぶっ飛ばす」ってことやな。

ちょっと力を入れれば、パッと相手を倒せるって意味やな。

【語源・由来】
ひとけりという意味から。

【類義語】
拒否、却下、拒絶、断る、はねつける、拒む

【対義語】
受諾、賛同、許可、受容、容認

一蹴(いっしゅう)の解説

カンタン!解説
解説

「一蹴」っていう言葉は、いくつかの意味があるんだよ。

1つ目は、文字通り「けとばすこと」を指すよ。たとえば、「追いすがろうとする猪熊の爺を、太郎が再び一蹴して、灰の中に倒した時には」〈芥川・偸盗〉という文では、太郎が猪熊のおじさんを力強く蹴飛ばして倒した、ということを表しているんだ。

2つ目は、「すげなくはねつけること」を意味するよ。例えば、「抗議を一蹴する」っていう文では、抗議を全く受け入れず、はっきりと否定するという意味だよ。

3つ目は、「簡単に相手を負かすこと」を指すんだ。「挑戦者を一蹴する」っていう文では、挑戦してきた相手を簡単に、あっさりと負かす、という意味になるよ。

だから、「一蹴」っていう言葉は、けとばすこと、はねつけること、簡単に負かすこと、という意味で使われるんだよ。

一蹴(いっしゅう)の使い方

ともこ
健太くん。次は優勝候補との対戦ね。
健太
優勝候補であろうと一蹴するだけだよ。
ともこ
頼もしい言葉ね。
健太
優勝旗を持って帰ってくるよ。

一蹴(いっしゅう)の例文

例文
  1. 再三の陳情もすげなく一蹴された。
  2. 挑戦者を一蹴する。
  3. 弱小チームを一蹴する。
  4. 要求を一蹴する。
  5. 計画への反対意見を一蹴した。

一蹴の文学作品などの用例

  1. ・・・忌いましい物売りを一蹴したのはハヴァナを吸ったのよりも愉快である・・・ 芥川竜之介十円札

  2. ・・・官の栄位を弊履の如く一蹴して野に下り、矢野文雄や小野梓と並んで改・・・ 内田魯庵三十年前の島田沼南

  3. ・・・うものが存在しない。一蹴すれば、蟻の塔のようにもろく壊れてし・・・ 小川未明民衆芸術の精神

読み方「いちげ」は間違い?

一蹴」は「いっしゅう」と読みます。

一蹴」の「」は「け(る)」と訓読みするため、その音のイメージから「いちげ」と読んでしまう人がいるようですが誤りです。

「一蹴」は、「蹴球(しゅうきゅう)」や「蹴然(しゅうぜん)」のように「しゅう」と読みます。
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