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「模倣」の意味と使い方や例文!「真似」「模写」「複製」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
模倣

元々は「摸倣」と書いた。

【読み方】
もほう

【意味】
他のものをまねること。似せること。

【語源・由来】
「模」は「型どおりにまねる。」
「倣」は「まねる。ならう。」

【類義語】
まね、模擬

【対義語】
独創、創造、独自、原画、原作、本物

模倣(もほう)の使い方

ともこ
健太くんの絵はうまいんだけど、巨匠の模倣にすぎないのよね。
健太
オリジナリティがないよね。
ともこ
趣味で絵を続ける分には十分だと思うけど、仕事にするには不十分よね。
健太
絵の道をあきらめようかな。

模倣(もほう)の例文

  1. アメリカの模倣をする。
  2. 以前起きた事件の模倣犯を逮捕した。
  3. 創意は模倣の集積なり。
  4. 先輩の動きをひたすら模倣した。
  5. 中世ヨーロッパの城を模倣して建てられた。

「模倣」と「真似」「模写」「複製」の違いは?

模倣」と似ている語に「真似(まね)」「模写(もしゃ)」「複製(ふくせい)」があります。

模倣」と「真似」の違いは?

真似」は、
①まねること。また、形だけ似た動作をすること。
②行動。ふるまい。

という意味です。

模倣」も「真似」も、他を見て、それと同じような言動をすることをいいます。

しかし、「真似」には、「馬鹿な真似はよせ」というように、行動、ふるまいという意味があるのに対して、「模倣」にその意味はありません。

「模倣」と「模写」の違いは?

模写」は、「似せて写すこと。実物どおりに写しとること。また、そのもの。」という意味です。

模倣」は、他のものをまねることをいうのに対して、「模写」は、主に表現方法の研究や習得のために、手本となる作品をまねて写すことをいいます。

「模倣」と「複製」の違いは?

複製」は
①もとの物と同じ物を別に作ること。また、そのもの。
②美術品・著作物などの原作品とそっくり同じ物を制作すること。また、そのもの。
③(「覆製」とも書く)写本・刊本などを原形のままの形に作ること。翻刻に対していう。

という意味です。

模倣」は、他のものをまねることをいいます。

対して「複製」は、もとのものとそっくり同じものをつくることをいいます。「模倣」よりもオリジナルに忠実に似せたものをいいます。

美術品や稀覯本の保存、普及のためにオリジナルに似せて作ったもののことをいいます。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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