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「狷介」の意味と使い方や例文!「狷介孤高」とは?(類義語・対義語)

狷介の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
狷介

【読み方】
けんかい

【意味】
固く自分の意志をまもって人と妥協しないこと。

現在は多く悪い意味に使う。
二字熟語の博士
「狷介」という言葉はね、自分の考えや意志を固く守り、他人との妥協をしないことを表しているんだよ。

ただ最近では、少し頑固すぎるとか、柔軟性がないといった悪い意味で使われることが多いんだ。

助手ねこ
なるほどな。それはつまり、「自分の考えを曲げへんで、人と中間点を見つけられへん」ってことやな。

昔はええ意味でも使われたんやけど、今は「ちょっと頑固すぎて手がつけられへんな」って感じで使われることが多いんやな。柔軟性が大事やっていうことやな。

【語源・由来】
「国語」(晋語2)より。「小心狷介、敢えて行かざるなり」
「狷」は「頑固」「介」は「堅いこと」

【類義語】
頑固、固陋、意地っ張り、強情、意固地、一徹、かたくな、片意地、頑迷、偏屈

【対義語】
蘊藉、円満

狷介(けんかい)の解説

カンタン!解説
解説

「狷介」という言葉はね、自分の考えや意志をとても大事にして、他の人と簡単に妥協しないことを表しているんだよ。たとえば、自分が正しいと思うことには、周りが何を言おうと譲らない、そういう強い意志を持っている状態のことなんだ。

例えばね、「狷介な老人」というと、その老人が自分の考え方にとても固執していて、他の人のアドバイスや提案をあまり聞かないっていう意味だよ。また、「狷介不羈(ふき)」という表現は、自分の考えにこだわり、周囲の常識やルールに縛られずに生きる人のことを指しているんだ。

ただね、「狷介」という言葉は、今ではちょっと悪い意味で使われることが多いんだ。自分の意見を曲げない強さが、頑固だったり、協調性がないと思われることもあるから、注意が必要なんだよ。

ちなみに、「狷介」から派生した「けんかいさ」という言葉は、「狷介」の特徴を持つ人の様子を表す名詞で、自分の意見や考えに強く固執する人のことを言うんだ。

だから、「狷介」という言葉は、自分の意志や考え方に強く固執して、他人との妥協をあまりしない人の特性を表しているんだね。ただ今では、ちょっとした意地っ張りや頑固な人のことを指す時に使われることが多いんだ。

狷介(けんかい)の使い方

健太
ぼくのおじいちゃんは狷介固陋で困るよ。
ともこ
頑固おやじなのね。
健太
そうなんだよ。まったく家族の意見を聞こうとしないんだよね。
ともこ
ここまでくると、性格が変わることはもうないでしょうね。

狷介(けんかい)の例文

例文
  1. 社長は狷介な人で、社員の意見に耳を貸そうとしない。
  2. 健太くんは狷介な男なので絶対に口を割らないと思います。
  3. 狷介なともこちゃんは、こうと決めたら梃子でも動かない。
  4. 年を取るごとに狷介になっていった。
  5. 狷介な彼は、周囲とうまくいかずどんどん孤立していった。

狷介の文学作品などの用例

  1. ・・・九 椿岳の人物――狷介不羈なる半面 椿岳の出身した川越の内田家に・・・ 内田魯庵淡島椿岳

  2. ・・・閉じたのは啻に清廉や狷介が累いしたばかりでもなかったろう。四 沼・・・ 内田魯庵三十年前の島田沼南

  3. ・・・いっこくな官吏、孤高狷介、読書、追及、倦まざる史家、癇癪持の父親・・・ 太宰治虚構の春

「狷介孤高」とは?

狷介孤高」とは、自分の意志をかたくなに守って他と協調しないさまをいいます。

狷介孤高」の「孤高」は、世俗から離れて超然としているさまです。「狷介孤高の人」というように使われます。

二字熟語の博士
「狷介孤高」という言葉はね、自分の考えや信念をしっかり持っていて、他の人と同じようにすることを好まない様子を表すんだよ。

自分の道をゆるぎなく歩んで、周りの意見に流されない強い心を持っていることを意味しているんだ。

助手ねこ
ああ、それはつまり、「狷介孤高」っていうのは、自分の思う通りにひたすら突き進むタイプのことやな。周りが何を言おうが、自分の信じる道をブレずに行くってわけや。

まるで、ひとりで山登りしてて、誰からもアドバイス受けずに頂上目指す感じやな。なかなか頑固やけど、その分、自分に正直なんやろな

類義語
・頑迷固陋(がんめいころう)
狷介固陋(けんかいころう)
・狷介孤独(けんかいこどく)
・狷介不屈(けんかいふくつ)
・孤独狷介(こどくけんかい)
風岸孤峭(ふうがんこしょう)

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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