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「玄人」の意味と使い方や例文!読み方「げんじん」は間違い?(語源由来・類義語・対義語)

玄人の読み方・意味とは?(語源由来・類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
玄人

【読み方】
くろうと

【意味】
①技芸などその道に熟達した人。専門家。
②芸者・ホステスなど、水商売の女性。くろと。

二字熟語の博士
「玄人」という言葉には、2つの意味があるんだ。1つ目は、特定の技術や芸術において、高い技能を持ち、その分野で非常に経験豊富な人のこと。要するに、「専門家」のことを言うんだ。

2つ目の意味は、特に夜の世界で働く女性を指す言葉なんだ。たとえば、芸者やホステスのような職業の人たちを言うんだよ。

助手ねこ
なるほどな。つまり玄人ってのは、一つは「その道のめっちゃうまいプロ」ってことやな。

ほんで、もう一つは「夜の世界でがんばってる女性たち」ってことかいな。玄人って、ひとことで言うても、色々な意味があるんやな。

【語源・由来】
「玄」は「ふかい。奥深い道理。」

【類義語】
専門家、達人、名人、熟練者、手練れ、プロ、エキスパート

【対義語】
素人

玄人(くろうと)の解説

カンタン!解説
解説

「玄人」という言葉はね、二つの意味があるんだよ。

まず一つ目の意味は、何か特定の技術や芸術にとても詳しい人、つまり専門家のことを言うんだ。例えば、「玄人と思わせる包丁さばき」という言葉は、誰かが包丁を使う様子がとても上手で、プロの料理人みたいだっていうことを言っているんだね。

二つ目の意味では、芸者やホステスみたいな水商売をしている女性のことを指すんだ。昔はこういうお仕事をする女性のことを「玄人」と呼んだんだよ。この意味での「玄人」は、その仕事において特別な技能や魅力を持っていることを意味しているよ。

そして、「玄人」と反対の言葉が「素人」なんだ。「素人」は、その道の専門家ではない人、またはその仕事や技術にあまり詳しくない人のことを言うんだよ。

だから、「玄人」という言葉は、その分野でとても知識があったり、技術が高かったりする専門家、または水商売をする女性を指す言葉なんだね。

玄人(くろうと)の使い方

ともこ
健太くんはよく自分で家具を作っているから玄人よね。
健太
玄人ってわけじゃないけど、素人よりは多少できるかな。
ともこ
十分よ。このイスを直してちょうだい。
健太
お安い御用だよ。

玄人(くろうと)の例文

例文
  1. 現場の状況から玄人の手口ではなく、素人の犯行だと考えられた。
  2. 玄人のすぐれた頭脳でもAIにはかなわないことがある。
  3. 玄人の域に達するまでにあと何年かかるだろう。
  4. ともこちゃんの歌は玄人はだしだ。
  5. 加工アプリが進化して、玄人が撮影したような写真が増えました。

玄人の文学作品などの用例

  1. ・・・分で脚色をし、それが玄人はだしのシナリオだと騒がれたのに気を良く・・・ 織田作之助

  2. ・・・日本の文学は不逞なる玄人の眼と手をもって、近代小説の可能性をギリ・・・ 織田作之助可能性の文学

  3. ・・・は存外口喧しくなく、玄人女に迷って悩んでいる板場人が居れば、それ・・・ 織田作之助世相

読み方「げんじん」は間違い?

玄人」は「くろうと」と読みます。

」を「げん」と読むため「げんじん」と間違えそうになりますが「くろうと」と読むので気をつけましょう。

玄人」を用いた語に以下のようなものがあります。

玄人筋(くろうとすじ)
意味:長年その分野を専門にしている人たち。

玄人跣(くろうとはだし)
意味:玄人が驚くほど、素人が技芸に優れていること。由来:玄人がはだしで逃げ出すという意味から。

玄人」は、「くろうと」と読み、専門家やプロという意味で用いられます。