一巡の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
一巡
【読み方】
いちじゅん
【意味】
①一回りすること。ひとめぐりすること。
②連歌や俳諧で、会席に連なった人々が発句 (ほっく) 以下順次に1句ずつ付けてひとわたり済むこと。
それから、俳諧とかいう詩のやり方で、みんなが順番に1句ずつ詩をつくって、一周終わることも「一巡」っていうんやて。これは、一周することや、みんなが一回ずつやることを表す言葉なんやな。
【語源・由来】
「一」は「数の名。ひとつ。」
「巡」は「回り歩く。めぐる。」
【類義語】
循環、巡回、サイクル、周期
一巡(いちじゅん)の解説
「一巡」っていう言葉は、主に2つの意味があるんだよ。
1つ目の意味は、一回りすること、または一周することを指すよ。例えば、「市内の名所を一巡する」という文は、市内の有名な場所を全部巡る、つまり一周することを表しているんだ。「打者一巡の猛攻」は、野球の試合で全ての打者が一周したことを意味していて、これは強い攻撃を象徴しているよ。
2つ目の意味は、連歌や俳諧(古代の詩の形式)に関する表現で、参加者全員が順番に一句ずつ詩を付け加えて一周することを指すんだ。
つまり、「一巡」っていうのは、「一回りする」または「一周する」っていう意味だね。どちらの意味も、何かが完全に1周することを表現しているんだよ。
一巡(いちじゅん)の使い方
一巡(いちじゅん)の例文
- 季節が一巡して、また春がやってきました。
- ぐるりと一巡して見て回り、出発地点に戻りました。
- 一時ドル売りが優勢となったが、ドル売りは一巡し、125円後半で底堅い動きが続いた。
- そのチームは、初回に打者一巡の猛攻で5点を先行しました。
- ヒット商品にはよくあることだが、初期需要が一巡すると販売数は急速に低下するものです。
一巡の文学作品などの用例
「一巡」と「一順」の違いを解説
「一巡」は、「一順」とも書きます。
「一順」の「順」は、「筋道に従って進むこと。物事の次第。」という意味です。
「一巡」の「巡」は、めぐることをいうので「順」とは意味が違います。
しかし「一巡」は、元々は、連歌や俳諧で、会席に連なった人々が発句以下順次に1句ずつ付けてひと通り済むことをいいました。
なので、順に一通りという意味から「一巡」は「一順」とも書きます。
しかし、「一巡」は物事が一周して完全に終わった状態を強調し、「一順」は物事が順番に、かつ規則正しく進行している様子を強調する傾向があるんだ。
対して、「一順」は「ちゃんと順番に進んでいる」っていう状況を言うわけやな。これは、微妙な違いやけど、言葉のニュアンスとして大切なことやな。
もう一つの意味は、連歌や俳諧(はいかい)という詩の形式で、参加者全員が順番に1句ずつ詩を作って、一周終わることを言うんだよ。