「一線」の意味と使い方や例文！「一線を越える」とは？（類義語）

一線の読み方・意味とは？（類義語）

【二字熟語】
一線

【読み方】
いっせん

【意味】
①1本の線。糸すじ状の1本。
②戦いで敵と直接ぶつかる隊列。また仕事などで、最も活動する位置。第一線。
③はっきりしたくぎり。けじめ。

「一線」という言葉は、文字通り1本の線を指すこともあるけど、他にも色々な意味があるんだよ。

たとえば、戦闘の最前線や、活動の最先端位置を指すこともあるし、明確な境界線や、はっきりとした区切りを示すこともあるんだ。

そやな。つまり、「ちょうど1本の線や、最も前線で活躍する場所」を意味することもあるし、「明確な区切り」って意味もあるんやな。

よく言う「一線を越えるな」ってのも、こういう意味で使われてるんやろな。つまり、はっきりとしたルールや境界を越えるなってことやな。

【語源・由来】
一本の線の意。

【類義語】
区切り、折り目、境、一段落、節目

一線（いっせん）の解説

カンタン！解説

「一線」っていう言葉は、いくつかの意味があるんだよ。

1つ目の意味は、文字通り1本の線や糸のようなものを指すんだ。

2つ目の意味は、戦闘や競争の最前線、または仕事や活動で一番中心にいる場所を表すんだよ。たとえば、「一線に配属される」っていうのは、一番大事な場所、または一番厳しい状況に配置されるっていう意味だよ。また、「一線の記者」は最前線で活動する記者、つまり大きなニュースを取り扱う記者のことだよ。「一線から退く」は、その中心的な位置や活動から離れる、または引退するという意味になるよ。

3つ目の意味は、はっきりとした区別や違いを示すための線を引くことだよ。たとえば、「公私の間に一線を引く」は、仕事とプライベートの間にはっきりとした境界線を設けるという意味だね。また、「最後の一線を越えない」は、ある限界点を超えないという意味になるよ。

一線（いっせん）の使い方

あの女優さんは、結婚を機に一線を退いたんだよね。

そのまま現在に至るまで、表舞台には出ていないわ。

潔いよね。

家族を大事にする姿勢、格好いいと思うわ。

一線（いっせん）の例文

1. 自分の中で一線を置くことで、自分を守ってきた。
2. 健太くんの作品は、他とは一線を画する。
3. 健太くんのチームには、プロから声がかかるような一線級の選手がいるからかないっこない。
4. 最後の一線は、絶対に何があろうとも死守する。
5. 息子にすべてを任せ、一線を退くことに決めました。

一線の文学作品などの用例

1. ･･･そこから斜に濃い藍の一線を曳いて、青い空と一刷に同じ色を連ねたの･･･ 泉鏡花「縷紅新草」

2. ･･･見されない椿岳独特の一線一画がある。椿岳には小さいながらも椿岳独･･･ 内田魯庵「淡島椿岳」

3. ･･･しく雲ほころび蒼空の一線なお落日の余光をのこせり。この遠く幽かな･･･ 国木田独歩「おとずれ」

「一線を越える」とは？

「一線」を用いた慣用句に「一線を越える」があります。

「一線を越える」とは、「けじめや限界を超える。現状を変えるような思いきった行動をする。」という意味です。

「一線を越える」という表現は、ある一定の線や限界を超えて行動することを意味しているんだよ。

この線は、ある規範やルール、あるいは自分自身が設けた心の中の「線」を指すことが多いんだ。

なるほどな。つまり、自分が普段引いてる線を超えて、思い切った行動をとることやな。

これまでの自分のルールや状況を変えるような大きな一歩を踏み出すってわけやな。

【例文】

1. 不倫疑惑を追及された議員が、一線を超えていませんと主張しました。
2. 大抵の人間は怒りを制御し、殺人という一線を越えるようなことはしない。
3. A国が一線を越えて、B国に侵攻した。