回避の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
回避
【読み方】
かいひ
【意味】
①物事を避けてぶつからないようにすること。また、不都合な事態にならないようにすること。
②訴訟事件で、裁判官または裁判所書記官が、自己に除斥または忌避される原因のあることに気づいて、その事件の取り扱いを避けること。
2つめは、裁判で、自分に都合の悪いことがあるから、その裁判を扱わないようにすることやな。つまり、適切な距離を取って、問題を避けるってことやね!
【語源・由来】
「回」は「ぐるりとまわる。」
「避」は「災いや難儀をこうむらないように、わきによける。さける。」
【類義語】
忌避、敬遠
【対義語】
遭遇、直面、必至
回避(かいひ)の解説
「回避」という言葉には2つの意味があってね、おおまかに言えば、何かを避ける、つまり何かから遠ざかるようにする行動や態度を指す言葉なんだよ。
1つ目の意味は、物や事象を避けて衝突したり、困ったことが起こらないようにすることだよ。例えば、友達とのトラブルを避けるために、あえて言い争いをしない、とか、課題の提出期限が来るのを忘れないように、前もって準備するといった感じかな。また、「責任を回避する」というのは、自分のしたことの結果やその後の責任から逃れるようにすることを示しているんだ。
2つ目の意味は、裁判の世界で使われるものだよ。裁判官や裁判所の書記官が、自分に関連する、または自分にとって都合の悪い原因がある裁判を、自分では取り扱わないことを指すんだ。たとえば、裁判官がその事件に関係する人と親しい関係にあった場合、公平な判断ができないかもしれないから、その裁判を避けることが求められることがあるんだ。この時、回避することを「忌避(きひ)」とも言ったり、「除斥(じょせき)」という言葉も使われることがあるよ。
だから、要するに「回避」とは、何かを避ける、または関わらないようにすることを意味しているんだね。
回避(かいひ)の使い方
回避(かいひ)の例文
- ストライキは回避され、いつも通り電車が運行しています。
- この戦争は回避不可能なものでした。
- 健太くんが責任を回避する術はどこにもない。
- 単純で規則正しいものなら回避できるが、不規則だと回避は難しい。
- 軍事衝突の危機が回避され、国民は安堵した。
回避の文学作品などの用例
「回避」と「忌避」の違いを解説
「回避」に似ている語に「忌避」があります。
「忌避」は
①きらって避けること。
②訴訟事件に関して、裁判官や裁判所書記官に不公正なことをされるおそれのある場合に、当事者の申し立てにより、その者を事件の職務執行から排除すること。また、そのための申し立てをすること。
という意味です。
「回避」も「忌避」も避けることをいいます。
しかし「忌避」は、いやがって避けることをいい、主に文章中で使われます。
対して「回避」は、悪い状態にならないよう避けることをいい、「忌避」のようないやがってという意味はありません。
それに対して「忌避」は、 1つ目、何かを非常に嫌う、そしてそれを避ける行動を表す。強く嫌う感情を伴う避ける行動なんだよ。2つ目、こちらも裁判の話だけど、裁判官や書記官に対して公正さに疑問がある場合、関与を避けるよう求める行為や、その要請をすることを指しているよ。
一方で、「忌避」ってのは、本当に嫌って、それを避ける行動を指すんやな。裁判の場面でいうと、裁判官や書記官に不公正な行動があるかもって思ったときに、その人を関与させないように求める行動やな。これ、結構似てるけど、違うところもあるんやな。
2つ目の意味としては、裁判の場面で、裁判官や裁判所の書記官が自分に関係があるような事情を理由にその裁判の取り扱いを避けることを指しているんだ。