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「回顧」の意味と使い方や例文!「回顧録」とは?(類義語・対義語)

回顧の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
回顧

【読み方】
かいこ

【意味】
①昔の事を思うこと。過去を顧みること。
②後ろを振り返ること。

二字熟語の博士
「回顧」という言葉は、1つ目の意味として、過去の出来事や体験を思い返すことを指しているんだ。

2つ目の意味は、文字通り後ろを振り返る行為そのものを指しているよ。

助手ねこ
あー、そやな。1つ目は、昔のことを思い出すってことやな。例えば、子供のころの楽しかった思い出とかを考えることや。

2つ目は、後ろをリアルに見ることやな。道路を渡る前に、ちゃんと車がないか回顧するってわけ。簡単に言えば、「過去を振り返る」か「後ろを見る」ってことやね。

【語源・由来】
「回」は「みる。目で見る。じっと見る。」「顧」は「かえりみる。ふりむいて見る。」という意味。このことから「回顧」は「ふりかえってみる」ということから、「過去を顧みる」という意味。

【類義語】
追憶、振り返る、思い返す、回想、顧みる

【対義語】
予想、展望

回顧(かいこ)の解説

カンタン!解説
解説

「回顧」という言葉はね、過去に起こったことを思い返すことや、後ろを振り返ることを指すんだよ。

過去に起こったことを思い返すっていうのは、もう過ぎてしまった出来事や時間を、今の自分の心の中で思い出して振り返ることだよ。例えば、「学生時代を回顧する」というのは、今はもう大人になったけど、学生の頃のことを思い出して、あの頃の出来事や気持ちを思い出す、っていうことなんだ。

後ろを振り返ること、は文字通り後ろを物理的に振り返ること。たとえば、「客室内を回顧し、アリスの一隅に坐するを観 (み) て」〈織田訳・花柳春話〉っていうのは、室内を後ろに振り返ってみると、アリスが部屋の片隅に座っているのを見つけた、という意味だよ。

ちなみに、この言葉は名詞としても使われるし、動詞として「する」をつけて「回顧する」という形で使われることもあるよ。

つまり、「回顧」とは、心の中で昔のことを思い返すことや、物理的に後ろを見ること、どちらの意味でも使える言葉なんだよ。

回顧(かいこ)の使い方

ともこ
健太くん。もうすぐ卒業式ね。
健太
そうだね。
ともこ
この三年間を回顧してどうだった?
健太
とても楽しくて充実した三年間だったよ。

回顧(かいこ)の例文

例文
  1. 健太くんは、一か月前のことを回顧していた。
  2. アメリカでの活動を回顧し、その記録を上梓した。
  3. 回顧録に彼の本音が書かれている。
  4. 年老いて、よく幼少のころを回顧するようになった。
  5. 大規模な回顧展が開催された。

回顧の文学作品などの用例

  1. ・・・元禄時代に対する回顧がそれである。見よ、彼らの亡国的感情が、その・・・ 石川啄木時代閉塞の現状

  2. ・・・一夕の癡談を真面目に回顧している今の境遇で、これをどう考えたらば・・・ 伊藤左千夫水害雑録

  3. ・・・乏時代』と、言って、回顧する程のゆとりを心の上にも、また、実際の・・・ 小川未明貧乏線に終始して

「回顧録」とは?

回顧」を用いた語に「回顧録」があります。

回顧録」の「録」は「書きしるすこと。うつしとること。また、書きもの。文書。」という意味で、「回顧録」は「自分の経験や生きてきた時代などを思い起こして記録したもの。」という意味になります。

二字熟語の博士
「回顧録」というのは、自分の過去の経験や生きてきた時代を振り返って、それをまとめて書いたものを指すんだよ。
助手ねこ
ああ、わかるわかる。それはつまり、自分の過去のことや、生きてきた出来事や体験をふりかえって、それを本や記録にしたもんやな。

なんか、自分の人生のアルバムみたいなもんか。すなわち、自分の人生を振り返って、大切なことや思い出を残すためのもんやね。

新聞などに掲載されるインタビュー記事も「回顧録」になります。