既往の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
既往
【読み方】
きおう
【意味】
過去。また、すんでしまった事柄。
まあ、過去のことは変えられへんしな、今を生きるしかないんやもんね。これは、過去は過去やから、もう何もできへんっていうのを強調する言葉やな。
【語源・由来】
「既」は「物事の始まり。」
「往」は「時間が過ぎ去る。過去。」
【類義語】
過去、昔、来し方、往年、往昔
【対義語】
以往
既往(きおう)の解説
「既往」という言葉は、過去のことやもう終わってしまった出来事を指す言葉なんだよ。
例えば、友達と前に喧嘩してしまったことがあったとするね。でも、その喧嘩のことを忘れて、また普通に仲良くしたいと思ったら、その過去の喧嘩のことを「既往」として考えることができるんだ。つまり、もう過去になってしまったこと、これ以上引っ張らないで忘れたいことを「既往」と言うんだよ。
「一切既往を云わず」〈福沢・福翁自伝〉というのは、過去に起こったことを今さら言わないで、そのままにしておくという意味だよ。これは、たとえ過去に何があったとしても、それについてはもう口にしない、という感じ。つまり、過去は過去で、これから先は新しい気持ちで進んでいこう、という意味合いが強いんだ。
だから、「既往」という言葉は、過去に起こったこと、特にもう変えられないことについて話すときに使われる言葉なんだね。
既往(きおう)の使い方
既往(きおう)の例文
- この職に就くにあたって、既往は問わない。
- 診察の前に既往症について教えてください。
- 乳がんの既往症があるため、なかなか結婚に踏み切ることができなかった。
- 新規感染者の半数に、既往患者との接触歴がありました。
- 既往の事業多角化が起因となって、会社が破産した。
既往の文学作品などの用例
-
・・・い事、奥行の深い事、既往の比でない。なかなか風来人が門外から窺い・・・ 寺田寅彦「科学上における権威の価値と弊害」
「既往歴」とは?
「既往」を用いた表現の一つに「既往歴(きおうれき)」があります。
「既往歴」とは、現在までの病歴に関する記録をいいます。
これを知ることで、医者は患者の健康状態や、過去の病気が現在の症状と関連があるかどうかを判断する手助けとなるんだ。
それがこの「既往歴」ってやつか。これ知っとると、新しく病気になった時とか、今の病気と関係あるかなんかを判断しやすくなるんやな。
【例文】
- 既往歴やアレルギーを問診表に書く。
- 以下の既往歴がある人がこの薬を服用すると、悪化する恐れがあります。
これは、もう変わることができないものや過去のことを意味しているんだ。