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「急激」の意味と使い方や例文!「急速」との違いは?(類義語・対義語)

急激の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
急激

「急劇」とも書く。

【読み方】
きゅうげき

【意味】
物事の変化や動きなどが急で、はげしいさま。

二字熟語の博士
「急激」という言葉は、物事の変化や動きがとても速くて、激しい様子を表すんだよ。
助手ねこ
ああ、そやな。それはつまり、「すごく急に、ガラっと変わるようなこと」って意味やな。

たとえば、あっという間に雨が降りだすのも、これを使って「急激に雨が降った」って言えるんやな。これは急に、何かが激しく変わることを言いたい時に使う言葉やな。

【語源・由来】
「急」は「にわかに。突然。」
「激」は「勢いが強い。はげしい。」

【類義語】
急速、たちまち

【対義語】
緩慢、緩徐

急激(きゅうげき)の解説

カンタン!解説
解説

「急激」という言葉は、物事の変化や動きがとても急で、強烈なことを示す言葉なんだよ。

たとえばね、山にピクニックに行ったとして、登山を始めると最初は晴れていてとても良い天気だったのに、突然、暗い雲が現れて、あっという間に豪雨が降り始めた。このような状況を「急激」と言う言葉で表現できるんだ。

「気温の急激な変化」というのは、たった1日や数時間で、驚くほどの高温や低温に変わってしまうことを指すんだよ。また、「急激な減少」というのは、たとえば、お店で売ってる商品が、ある日突然、売れなくなってしまったり、ネットの記事が瞬く間にアクセス数が減ってしまったりすることを指すよ。

ちなみに、「急激」っていう言葉は「急劇」と書くこともあるよ。どちらも意味は同じだなんだ。

だから、「急激」という言葉は、何かがとても急速に、そして大きく変わる様子を示すときに使うんだね。

急激(きゅうげき)の使い方

健太
この辺は急激に人口が増加したね。
ともこ
急激すぎて、学校の教室が足りていないんですって。
健太
運動場に仮設のプレハブ教室を建てるらしいよ。
ともこ
冷暖房はあるのかしら。苦肉の策よね。

急激(きゅうげき)の例文

例文
  1. 朝になって病状が急激に悪化した。
  2. 川幅が急激に狭くなっている箇所がある。
  3. 急激な円安は、日本経済にとって好ましくない。
  4. 気温の急激な変化に対応できず、体調を崩した。
  5. 戦争勃発で石油の価格が急激に上昇した。

急激の文学作品などの用例

  1. ・・・った貧民と売淫婦との急激なる増加は何を語るか。はたまた今日我邦に・・・ 石川啄木時代閉塞の現状

  2. ・・・争に変ると、私の髪は急激に流行はずれになってしまった。町にも村に・・・ 織田作之助

  3. ・・・山はあるところでは急激な崖になって海に這入り、又あるところは山と・・・ 黒島伝治海賊と遍路

「急激」と「急速」の違いを解説

急激」に似ている語に「急速(きゅうそく)」があります。

急速」は、「物事の起こり方や進み方が非常に速いこと。またそのさま。」という意味です。

急激」も「急速」も、短時間に大きな変化が起こるさまをいいます。

しかし「急激」は、変化が激しいことに対して使います。

対して「急速」は、変化の速度が速いことをいいます。

二字熟語の博士
「急激」と「急速」は、両方とも何かが速く進行する様子を示す言葉だけど、ちょっとした違いがあるんだ。「急激」は、物事の変化や動きがとても急で激しいさまを指す。

それに対して、「急速」は、単純に物事が非常に速く進行することや、そのような状態を意味しているよ。

助手ねこ
なるほどな。「急激」は、ガツンと変わる、かなり強烈に変わるって感じやな。例えば、急に冷え込んで雪が降ったとか、あるいは株価がドーンと下がったりするのが「急激」やな。

一方、「急速」は、あれよあれよという間にどんどん進むってことやろ?列車がめっちゃ速く走るのや、情報があっという間に広がるのが「急速」やな。ちょいと似てるけど、強さや激しさの感じが違うんやな。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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