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「向寒」の意味と使い方や例文!「向寒の砌」とは?(対義語)

向寒の読み方・意味とは?(対義語)

意味

【二字熟語】
向寒

【読み方】
こうかん

【意味】
寒にむかうこと。しだいにさむくなること。

二字熟語の博士
「向寒」という言葉はね、段々と寒くなっていくことを表しているんだよ。

つまり、季節が変わり、徐々に冷え込んでくる様子を言い表す表現なんだ。

助手ねこ
ああ、そういうことかいな。じゃあ、「向寒」ってのは、「段々と寒くなっていく」ってことやね。

秋が深まって、冬に向かっていく感じか。あったかいものが恋しくなってくる時期やね。寒くなるってことは、冬の準備を始めなあかんってサインやな、これは。

【語源・由来】
寒にむかう意。

【対義語】
向暑

向寒(こうかん)の解説

カンタン!解説
解説

「向寒」という言葉はね、だんだんと寒くなっていくことを表しているんだ。秋から冬に変わって、寒い季節になる様子を意味しているよ。

たとえばね、「向寒の折」という言葉は、寒さが増していく季節の変わり目、つまり秋から冬への移り変わりを指しているんだ。「折」という言葉には「時期」や「節目」という意味があるから、ここでは「寒くなるその特別な時期」というニュアンスが込められているんだよ。

また、「向寒の候」という表現も、同じく寒さが近づいてきている時期を表しているんだ。ここでの「候」は、その時期の天候や気候を指す言葉で、この場合は冬に向かう過程での寒さを意味しているよ。つまり、「もうすぐ冬が来るね」と感じる気候の変化を表しているんだよ。

ちなみに、「向寒」の反対は「向暑」で、これはだんだんと暑くなっていくこと、つまり、春から夏に変わっていく季節の移り変わりを示しているんだ。

だから、「向寒」という言葉は、季節の変わり目、特に寒い季節が近づいてきたことを示す言葉なんだね。

向寒(こうかん)の使い方

健太
向寒の折、そろそろダウンコートの準備が必要だね。
ともこ
雪が降る前に準備しないと風邪をひくわよ。
健太
去年は、準備不足で高熱を出したから、今年は早めに出すよ。
ともこ
寒さの厳しい冬になりそうだって言われてるからそれがいいわね。

向寒(こうかん)の例文

例文
  1. 向寒の折、くれぐれもご自愛くださいませ。
  2. 向寒の候、皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしかと存じます。
  3. 向寒の折、お風邪など召しませぬようお体をおいとい下さい。
  4. 向寒の折、原油高騰が光熱費に響き家計を圧迫する。
  5. 向寒の折、寒さが身にしみる毎日です。

「向寒の砌」とは?

向寒」は、「向寒の砌(こうかんのみぎり)」という表現で使われます。

向寒の砌」の「」とは、ここでは「時節。おり。ころ。」、「」は、一年のうち最も寒い時期の呼び名です。

二十四節気の一つである「小寒」を「寒の入り」といい、「小寒」から「節分」までが「」です。

向寒の砌」とは、寒さが次第に本格化していく「小寒」までの時期に、手紙で時候のあいさつなどに使う語です。

二字熟語の博士
「向寒の砌」とは、手紙で時候の挨拶などに使われる言葉なんだよ。

寒さが徐々に強まっていく「小寒」までの時期に、挨拶として使うんだ。

助手ねこ
へぇ~、つまり、「向寒の砌」っていうのは、手紙を書く時に季節の挨拶として使われるんやな。寒さがだんだんと厳しくなってくる「小寒」って時期までに、手紙で「これからもっと寒くなるで~」っていうのを丁寧に言うための言葉なんやね。

なんや、季節の変わり目を感じさせるええ表現やな。手紙でそんな風に季節を感じさせるってのも、なんか風情があっていいね。

【例文】

  1. 謹啓 向寒の砌、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
  2. 拝啓 向寒の砌、皆様お元気でお過ごしでしょうか。