傾慕の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
傾慕
【読み方】
けいぼ
【意味】
深く心を寄せてしたうこと。
めっちゃ思いやりを持って、その人のことを大事にするってことか。なんか、好きって言うよりもっと深い気持ちがあるみたいやね。
【語源・由来】
「傾」は「一つの所に思いや力を向ける。」
「慕」は「したう。思いをよせる。懐かしく思う。しのぶ。」
【類義語】
傾倒、心酔
傾慕(けいぼ)の解説
「傾慕」という言葉はね、とても深く誰かや何かに心を寄せて、すごく好きになることを意味するんだよ。
例えば、「人心を服せしかば、傾慕する者甚だ多くなりて」〈箕作阮甫訳・玉石志林〉というのは、ある人がたくさんの人々の心を動かして、その人をとても好きになる人がたくさんいる、っていう意味なんだ。多くの人がその人のことを尊敬して、深く愛しているっていう状況を描いているんだよ。
また、「こうした近江への故しれぬ傾慕の心に、私は意識の批判をも、ましてや道徳の批判をも加えるではなかった」〈三島由紀夫・仮面の告白〉という文章では、「近江」という場所に対して、深い愛情や特別な思い入れを持っていることを語っているんだ。この「私」は、近江に対してとても強い感情を持っていて、その感情に対して自分で批判したり、道徳的な判断を加えたりしない、純粋にその感情を大事にしているっていうことを言っているんだよ。
だから、「傾慕」という言葉は、心からとても惹かれる、深く愛おしむ、そんな特別な感情を表しているんだよ。
傾慕(けいぼ)の使い方
傾慕(けいぼ)の例文
- 彼は、健太くんが最も傾慕する人です。
- 彼女の名声はそれを機に高まり、世の人々は彼女に傾慕した。
- 彼には傾慕の念を抱かせるような魅力がある。
- 西郷隆盛は、島津斉彬を生涯にわたって傾慕した。
- 若者から煙たがられる上司ではなく、傾慕される上司になりたい。
「傾慕の念」とは?
「傾慕」を用いた表現の一つに「傾慕の念(けいぼのねん)」があります。
「傾慕の念」の「念」とは、「思い詰めた考えや気持ち。思い。」という意味です。
「傾慕の念」とは、深く心を寄せて慕う思いという意味です。
心から誰かを思いやる、とても強い感情を表しているんだ。
ものすごく尊敬してたり、愛情を感じてるってことやろ。心がぐっとその人に引かれてるってことやね。
【例文】
- まだ、傾慕の念を抱くような師と出会えてない。
- 傾慕の念を持っていた隣の家のお兄さんの急な死を知り、嘆き悲しんだ。
- 彼は健太くんに傾慕の念を抱き、健太くんのことを兄貴と呼んでいた。
つまり、大好きだという気持ちを表すんだよ。