【二字熟語】
辛抱
「辛棒」とも当てて書く。
【読み方】しんぼう
【意味】
つらいことや苦しいことをがまんすること。こらえ忍ぶこと。
【語源・由来】
仏語「心法」からか。
【類義語】
我慢、忍耐、我慢強い
【対義語】
断念
辛抱(しんぼう)の使い方
うちの猫は賢いんだよ。
曲芸ができるの?
待てって言われたら、ご飯を食べるのを辛抱することができるんだ。
犬みたいね。すごいけど、なんだかかわいそう。
辛抱(しんぼう)の例文
- 長くなるので、しばらく辛抱して話を聞いてほしい。
- 釣りには、辛抱する精神力が一番大事だ。
- 誰でも辛抱できそうなことが、健太くんには辛抱できないんだ。
- 彼は発達障害なので、思ったことをすぐ口に出し、辛抱することができない。
- ともこちゃんは、辛抱強く健太くんのわがままに付き合った。
「辛抱」と「我慢」「忍耐」の違いは?
「辛抱」に似ている語に「我慢(がまん)」「忍耐(にんたい)」があります。
「辛抱」と「我慢」の違いは?
「我慢」は、
①耐え忍ぶこと。こらえること。辛抱。
②我意を張ること。また、そのさま。強情。
③仏語。我に執着し、我をよりどころとする心から、自分を偉いと思っておごり、他を侮ること。高慢。
という意味です。
「辛抱」も「我慢」も、じっと耐え忍ぶことをいいます。
しかし「我慢」には、強情という意味や仏教で高慢という意味がある点が「辛抱」と違います。
「辛抱」と「忍耐」の違いは?
「忍耐」は、苦難などをこらえることをいいます。
「辛抱」も「忍耐」も、じっと耐え忍ぶことをいいます。
「辛抱」は、痛さや空腹、尿意など具体的な苦しさに耐えることを表すときに使われます。
対して「忍耐」は、抽象的な精神的つらさや苦しさを耐え忍ぶことを表します。