【二字熟語】
精緻
【読み方】
せいち
【意味】
極めて詳しく細かいこと。たいへん綿密なこと。また、そのさま。
【語源・由来】
「精」は「念入りでこまかい。くわしい。」
「緻」は「きめが細かい。行き届いてくわしい。」
【類義語】
細緻、精密
【対義語】
粗笨
精緻(せいち)の使い方
この本はおもしろいの?
精緻な伏線が張り巡らされていて、とてもおもしろいわよ。
伏線を回収していく過程はたまらなくおもしろいよね。
読んで感想を聞かせて。
精緻(せいち)の例文
- 作家の精緻を極めた描写に、専門家も瞠目した。
- 精緻に分析して論文にまとめました。
- 精緻な筆遣いで、まるで写真のような絵でした。
- 表面を精緻に整えないと、その後の作業に影響が出ます。
- その部屋には、精緻な紋様のある高そうな絨毯が敷かれていた。
「精緻」と「精密」の違いは?
「精緻」に似ている語に「精密(せいみつ)」があります。
「精密」は、
①極めて細かい点にまで注意が行き届いていること。また、そのさま。
②細部にいたるまで正確な寸法で作られていること。また、そのさま。
という意味です。
「精緻」も「精密」も、細かいことをいいます。
しかし「精緻」は、細かく綿密なことをいいます。
対して「精密」は、細かく注意が行き届いていることをいいます。
「精密」は、「精密検査」や「精密機器」のように、科学や工業の分野で使われることが多いです。
対して「精緻」は、「精緻な細工」のように、人の手が加わったものに対して使うことが多いです。