「二字熟語の百科事典」が書籍化されました!詳細はコチラ

団扇の読み方!「だんせん」と「うちわ」正しいのは?

読み方で悩みやすい漢字の一つに、「団扇」があります。

問題

Q「団扇」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?

次の3択から選んでみて下さい。

団扇の読み方
  1. 「だんせん」
  2. 「うちわ」
  3. 「だんせん」と「うちわ」両方とも

 

このページでは、悩みやすい「団扇」の読み方や意味について詳しく解説していきます。

「団扇」の読み方は、「だんせん」?「うちわ」?

読み方

 

団扇の正しい読み方は、「だんせん」「うちわ」どちらなのでしょうか。

漢字から察すると「だんせん」の気もしますが、これがあの「うちわ」なのでしょうか。

 

「団」の音読みは「ダン」「トン」表外読みとして「タン」、訓読みは表外読として「かたまり」「まる(い)」となります。

一方「扇」の音読みは「セン」、訓読みは「おうぎ」表外読みとして「あお(ぐ)」「おだ(てる)」となります。

このことから「だんせん」とは読みそうですが「うちわ」はどうなのでしょう。

 

さて、結論を言ってしまうと、世論の読み方は「だんせん」「うちわ」のどちらを使っても間違いではありません。

つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。

ただ、団扇は「うちわ」と読むのが一般的となります。

 

さて「だんせん」は理解できるものの、何故団扇を「うちわ」と読むのでしょうか?

実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。

訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。

簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。

他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。

 

今回の団扇は、もともと中国で使われていた漢字です。

諸説ありますが、日本では打羽が使われていたものの、次第にこちらに変わったようですね。

「団扇」の意味は、「だんせん」も「うちわ」も同じ

意味

団扇の意味としては、「あおいで風を起こす道具」です。

他にも、「相撲の行事が手にする軍配団扇の略称」としても使われます。

団扇であおぐ。

このような使われ方が一般的ですが、これぞ日本の夏を感じさせてくれる光景ですね。

まとめ

まとめ
  • 団扇の読み方は「だんせん」「うちわ」のどちらも正しい。
  • ただし、一般的には「うちわ」が使われることが多い。
  • 団扇とは、あおいで風を起こす道具のこと。
ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



error: 右クリックはできません。