読み方で悩みやすい漢字の一つに、「花魁」があります。
Q「花魁」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「おいらん」
- 「はなかい」
- 「おいらん」と「はなかい」両方とも
このページでは、悩みやすい「花魁」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「花魁」の読み方は、「おいらん」?「はなかい」?
花魁の正しい読み方は「おいらん」「はなかい」どちらなのでしょうか?
漢字から察すると「はなかい」の気もしますが、「おいらん」にも聞き覚えはありそうですね。
「花」の音読みは「カ」表外読として「ケ」、訓読みは「はな」となります。
一方「魁」の音読みは「カイ」、訓読みは「おおきい)」「かしら」「さきがけ」となります。
このことから「はなかい」はありそうですが「おいらん」はどうなのでしょう。
結論を言ってしまうと、花魁の読み方は「おいらん」が正しく、「はなかい」は間違いです。
つまり、答えとしては1つ目の「おいらん」ということになります。
さて、何故花魁を「おいらん」と読むのでしょうか?
実はこれ、熟字を訓読みにする熟字訓と呼ばれるものです。
訓読みが漢字を日本語として意味が通じるように読ませるように、熟字訓とは熟語に対して日本語の意味が通じる読み方で読ませたものです。
簡単にいってしまえば、一つの熟語に対して訓読みをしているということですね。
他にも今日(きょう)明日(あした)昨日(きのう)等様々な熟字訓があります。
※因みに、「花の魁」と記せば「はなのさきがけ」と読むこともできます。
「花魁」の意味
花魁とは、「上位の遊女の称」「娼妓。女郎」「甘藷(サツマイモ)の一品種」の意味となります。
一般的には最初の「上位の遊女の称」として知られていますね。
因みに前述した「花の魁」の意味は「他の花に先がけて咲く花」となり、特に梅の花を指して使われます。
花魁の使用例としては、「吉原遊郭の花魁はことのほか美しい」などのように使われます。
まとめ
- 花魁の読み方は「おいらん」が正しい。
- 花魁を「はなかい」と読むのは間違い。
- 花魁とは、主には「上位の遊女の称」として用いられる。