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螺旋の読み方!「らせん」と「ねじ」正しいのは?

読み方で悩みやすい漢字の一つに、「螺旋」があります。

問題

Q「螺旋」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?

次の3択から選んでみて下さい。

螺旋の読み方
  1. 「らせん」
  2. 「ねじ」
  3. 「らせん」と「ねじ」両方とも

 

このページでは、悩みやすい「螺旋」の読み方や意味について詳しく解説していきます。

「螺旋」の読み方は、「らせん」?「ねじ」?

読み方

 

螺旋の正しい読み方は、「らせん」「ねじ」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。

「螺」の音読みには「ラ」、訓読みには「つぶ」「にし」「にな」「ほらがい」があります。また、「旋」の音読みには「セン」、訓読みには「めぐ(る)」があります。

螺旋の読み方は「らせん」「ねじ」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。

正解は、③の「らせん」と「ねじ」の両方です。

広辞苑には「らせん」「ねじ」の両方の項目があります。ただし、「らせん」の表記は「螺旋」のみですが、「ねじ」の表記には「螺子」「捻子」「捩子」「螺旋」があります。一方、新明解国語辞典(第四版)では「ねじ」表記として「『螺釘』『螺子』『螺旋』『捩子』などと書く」とあります。

広辞苑の「ねじ」の項目には「ネヅ(上二)の連用形から」とあり、新明解国語辞典にも「上二段の動詞「ねづ」の連用形に基づく名詞形」とあります。つまり、「捻(ね)づ」「捩(ね)づ」から「ねじ」となったと考えられています。

「らせん」と読む場合と「ねじ」と読む場合では、意味が少し違ってきます。

「螺旋」の意味は、「らせん」と「ねじ」で違う!

意味

「螺」には「巻貝の総称」や「渦巻き状のもの」の意味があります。一方、「旋」には「めぐる」「めぐらす」などの意味があります。この二つの漢字から形や役割をよく表していますね。

螺旋(らせん)の意味は「巻貝の筋のようにぐるくる回りながら上下していくもの」「ねじ」です。
一方、螺旋(ねじ)の意味は「物を締め付けるためのらせん状の溝のあるもの」「ぜんまいを巻く装置」です。

螺旋を用いた例文には「螺旋(らせん)階段を上る」「螺旋(ねじ)を巻く」があります。

まとめ

まとめ
  • 螺旋の読み方は、「らせん」「ねじ」のどちらも正しい。
  • 「ねじ」は動詞の「捻(ね)づ」「捻(ね)づ」から。
  • 螺旋(らせん)は「巻貝の筋のようにぐるくる回りながら上下していくもの」「ねじ」を意味する。
  • 螺旋(ねじ)は「物を締め付けるためのらせん状の溝のあるもの」「ぜんまいを巻く装置」を意味する。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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