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干支の読み方!「えと」と「かんし」正しいのは?

読み方で悩みやすい漢字の一つに、「干支」があります。

問題

Q「干支」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?

次の3択から選んでみて下さい。

干支の読み方
  1. 「えと」
  2. 「かんし」
  3. 「えと」と「かんし」両方とも

 

このページでは、悩みやすい「干支」の読み方や意味について詳しく解説していきます。

「干支」の読み方は、「えと」?「かんし」?

読み方

 

干支の正しい読み方は、「えと」「かんし」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。

「干」の音読みには「カン」があり、「支」の音読みには「シ」があります。

干支の読み方は「えと」「かんし」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。

正解は、③の「えと」と「かんし」の両方です。

干支を「えと」と読むのは、陽をあらわす「兄(え)」と陰をあらわす「弟(と)」による「兄(え)弟(と)」の意味からです。

広辞苑には「えと」と「かんし」の両方の項目があり、「かんし」を引くと「えと」の項目を参照するように指示がありますが、少しだけ意味が違っています。

「干支」の意味は、「えと」と「かんし」で違う!

意味

「干」には「みき」「えとの十干」の意味があります。一方、「支」には「えと」「十二支」の意味があります。

干支(えと)の意味は「十干十二支」または「十二支」です。
一方、干支(かんし)の意味は「干支と十二支」または「その60通りの組み合わせ」です

十干(じっかん)とは、五行(木・火・土・金・水)に陽の「え(兄)」と陰の「と(弟)」をつけた「きのえ(甲)・きのと(乙)・ひのえ(丙)・ひのと(丁)・つちのえ(戊)・つちのと(己)・かのえ(庚)・かのと(辛)・みずのえ(壬)・みずのと(癸)」です。

一方、十二支(じゅうにし)とは、子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)の総称です。中国で十二宮のそれぞれに獣をあてていたことに由来しています。

干支を用いた例文には「来年の干支は癸卯(みずのとう)にあたる」「干支(えと)の寅を年賀状に描く」「干支(かんし)早見表」があります。

まとめ

まとめ
  • 干支の読み方は、「えと」「かんし」のどちらも正しい。
  • 干支(えと)は「十干十二支」または「十二支」を意味する。
  • 干支(かんし)は「干支と十二支」または「その60通りの組み合わせ」を意味する。