禍根の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
禍根
【読み方】
かこん
【意味】
わざわいの起こるもと。
まあ、ちょっとしたことが原因で、あとで大きな問題になったりすることもあるから、ちゃんと気をつけなあかんねんな。これは、「元を辿れば原因が見えてくる」という感じの言葉やな。
【語源・由来】
「禍」は「わざわい。まが。ふしあわせ。」
「恨」は「うらむ。うらめしい。また、くやむ。残念に思う。」
【類義語】
禍源、禍因
禍根(かこん)の解説
「禍根」という言葉は、トラブルや困ったことの原因やきっかけとなるものを指す言葉なんだよ。
たとえばね、友達同士が大きなケンカをして、その原因となった小さな嫌なことや言った言葉を指して「禍根」と言うことができるんだ。それがそのままになってると、後でまた大きな問題になったりすることもあるよね。
「禍根を残す」は、問題の原因やきっかけをそのままにしておく、つまり解決しないで放置するという意味になるよ。これは、後でまたその問題が起きる可能性があると警告しているんだね。
また、「禍根を断つ」は、そのトラブルの原因やきっかけをしっかりと取り除く、解決するという意味だよ。これは、将来的に同じ問題が再発しないようにするための行動を示しているんだ。
だから、「禍根」という言葉は、問題やトラブルの原因となるもの、またはその原因をどう扱うか、放置するのか、解決するのかを示す言葉として使われるんだね。
禍根(かこん)の使い方
禍根(かこん)の例文
- 将来に禍根を残す。
- ダム建設に伴う保障問題が住民に禍根を残した。
- その戦いの影響は、後々まで禍根を残す結果となった。
- 自分の目の黒いうちに禍根を断とうと思った。
- 水面下にあった禍根が、一気に表面化した。
禍根の文学作品などの用例
「禍根」と「遺恨」の違いを解説
「禍根」に似ている言葉に「遺恨」があります。
「遺恨」は「いつまで恨みを残すこと。また、その恨み。忘れがたい恨み。」という意味です。
(例:遺恨を晴らす。遺恨試合。)
漢字や読み方が似ていますが、「禍根」は、わざわいの起こるもとという意味なので、深い恨みを残すという意味の「遺恨」とは意味が異なります。
「禍根」と「遺恨」の違いは、「禍根」は断つ、「遺恨」は晴らすものと覚えましょう。
一方、「遺恨」には2つの意味があるよ。1つ目は、長く残る深い恨みや怨みを指す。こういった感情が長く続くことを「宿怨」とも言うんだ。2つ目は、残念に思うこと、つまり何かを後悔することや、ある事実や状況に対して悔しい気持ちを抱くことを指しているよ。
それに比べて、「遺恨」はちょっと違うんやね。1つ目の意味では、すごく長く残る怨みや恨みを言ってるんやな。こういうのは、過去の出来事や対立が原因で、何年も続くこともあるんやろうな。2つ目の意味は、何かをとても残念に思うこと。あるいは、後悔することや、何かに対して悔しい気持ちを持つことやな。なるほどな、この2つの言葉、似てるけど、ちゃんと違うんやな。