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「貫通」の意味と使い方や例文!(類義語)

貫通の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
貫通

【読み方】
かんつう

【意味】
①ある物の中を貫いて通ること。
②広く物事に通じていること。通暁。通達。

二字熟語の博士
「貫通」という言葉は主に2つの意味があるよ。1つ目は、何かの物や壁を通り抜ける、つまり貫いて通ることを指すんだ。

2つ目は、物事に非常に詳しくて、広く理解している状態を言うんだよ。

助手ねこ
おお、それはつまり、「貫通」っていうのは、1つは「ズバッと通る」ってことで、もう1つは「色んなことをよ~く知ってる」って意味があるんやな。

最初のは、たとえば、矢が的を貫通するみたいな感じやろ?それと、二つ目は、何でもかんでも知ってる賢い人みたいなんやな。

【語源・由来】
「貫」は「物の中間をつらぬき通す。」
「通」は「つかえずにとおり抜ける。とおる。」

【類義語】
突き通す、貫く、通暁、通達

貫通(かんつう)の解説

カンタン!解説
解説

「貫通」という言葉は、物などを通り抜けていく、または、物事に広く詳しく知っていることを意味する言葉なんだよ。

最初の意味は、物の中を通る、通り抜けることを表す。たとえば、山を掘って作ったトンネルが最後まで作られて、一方から他方まで行き来できるようになった時、そのトンネルが「貫通する」と言うんだ。また、鉄道が町の中心部を通って走っている場合、その鉄道は町の中心部を「貫通する」と表現することができるよ。このように、一方から他方まで完全に通り抜けることを指す場面で使われることが多いんだ。

次に、物事に広く通じていること、つまり、多くの知識や情報を持っていることを示す。これは、人がある分野や話題に関して、詳しく、広く知っている時に、その人はその分野を「貫通している」と言うことができるんだ。たとえば、歴史に関してたくさんのことを知っている人は、歴史に「貫通している」と言えるよ。この場合の「貫通」は、物理的に通り抜けるというよりも、知識や情報に精通しているという意味合いが強いんだ。

だから、「貫通」という言葉は、物を通り抜けることや、物事を詳しく知っていることのどちらかを意味するときに使われるんだね。

貫通(かんつう)の使い方

健太
イノシシを狙って撃った弾丸が、走行していた車のフロントガラスを貫通したんだって。
ともこ
こわいわね。
健太
散歩中だったら死んでいたね。
ともこ
獲物を追うハンターは、周りが見えなくなって民家に近づいてしまうことがあるらしいわよ。法で取り締まって欲しいわよね。

貫通(かんつう)の例文

例文
  1. 隕石が落ちてきて、屋根を貫通し床に穴をあけた。
  2. メーカーによると、この車のボディは、強度と耐久性に優れほぼ貫通不可能だそうです。
  3. 胸ポケットにお守りを入れていたおかげで貫通せずに済んだんだ。
  4. 健太くんが投げた槍が、ともこちゃんの腕を貫通した。
  5. 今までの船外活動ユニットは、微細な隕石が貫通する恐れがあったが、改良されたものは強度と安全性が高い。

貫通の文学作品などの用例

  1. ・・・爾来諸君はこの農場を貫通する川の沿岸に堀立小屋を営み、あらゆる艱・・・ 有島武郎小作人への告別

  2. ・・・十四箇所の貫通創を受けた。『軍曹どの、やられました!』『砲弾か小・・・ 岩野泡鳴戦話

  3. ・・・大腿の貫通銃創だ。「看護長殿、大西、なんぼ貰えます?」「踵を一寸・・・ 黒島伝治氷河