唖然の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
唖然
【読み方】
あぜん
【意味】
あきれて言葉が出ないさま。あいた口がふさがらないさま。
ああ、それは「びっくりして声も出へんくらい」ってことやな。思いがけへんことが起こって、ほんまに驚いて何も言えへんくなる感じやな。
これは、ほんまに予想外の出来事が起こったときに使う表現やな。
【語源・由来】
「唖」は「言葉が話せない。」
「然」は「状態を表す形容詞のあとに添える語。」
【類義語】
呆然
唖然(あぜん)の解説
カンタン!解説
「唖然」という言葉はね、すごくびっくりしたり、驚きすぎて何も言えないような状態を表すんだよ。つまり、思いがけない出来事に出くわして、驚きで声も出ない、あっけにとられるような様子を指すんだ。
例えば、「意外の出来事に唖然とする」って言うときは、思ってもみない出来事に遭遇して、驚きのあまり何も言えなくなる様子を表しているんだ。「唖然たる面持ち」っていうときは、あまりの驚きに口もきけない、驚ききった顔つきをしている人のことを指しているんだよ。
だから、もし友達が突然、クラスのテストで100点を取ったと発表したとしたら、それに「唖然とする」かもしれないね。それほど、驚きやびっくりの感情を強く表す言葉なんだよ。
唖然(あぜん)の使い方
何でパジャマで登校してきたの?
寝ぼけていたんだよ。
先生も唖然としていたわよ。
これからは寝坊しないように気を付けるよ。
唖然(あぜん)の例文
- 厚顔な物言いに唖然となる。
- 唖然として相手を凝視する。
- 一同唖然とする。
- 健太くんの無知に唖然とした。
- 事実を告げられた健太くんは唖然としていた。
唖然の文学作品などの用例
- 三人は、唖然として、為す所を知らなかった。・・・ 芥川竜之介「煙管」
- ・・・若崎は唖然として驚いた。徳川期にはなるほどすべてこういう調子の事・・・ 幸田露伴「鵞鳥」
- ・・・だから、神さまだって唖然とせざるを得まい。まことにふとい了見であ・・・ 太宰治「チャンス」
「唖然」と「呆然」の違いは?
「唖然」に似ている語に「呆然(ぼうぜん)」があります。
「呆然」は
①あっけにとられているさま。
②気抜けしてぼんやりしているさま。
という意味です。
「唖然」と「呆然」は「思いがけないことにあって言葉も出ないさま。」という意味は同じです。
しかし、「唖然」が思いがけないことにあきれてものも言えないさまをいうのに対して、「呆然」はあまりのことにぼんやりしているさまをいう点が違います。
「唖然」と「呆然」は、どちらも驚きや困惑を表現する言葉だよ。「唖然」という言葉は、思いがけない出来事に対する驚きやあきれた感情を表すんだ。つまり、何か驚くべきことが起こったときに、あまりの驚きに言葉も出ない状態を指すんだよ。
一方、「呆然」は、一応「あっけに取られるさま」もいうけど、もっと広い意味があるんやな。「呆然」は、何かに驚いて動揺し、頭が真っ白になる、みたいな状態を指すこともあるんや。「あー、何が何だかわからん」っていう気持ちを表す言葉やな。
それは予想外の出来事に遭遇して、驚きやあきれから声も出ないほどの状態を表しているんだよ。