哀傷の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
哀傷
【読み方】
あいしょう
【意味】
悲しみいたむこと。特に、人の死を悲しんで心をいためること。
これは、自分の心の中で感じたことや、他人の死を深く悲しむときに使うんやな。
【語源・由来】
「哀」は「かなしい。かなしむ。うれい。」
「傷」は「いたむ。悲しむ。心をいためる。」
【類義語】
哀悼
哀傷(あいしょう)の解説
「哀傷」っていう言葉は、深く心に感じることで、一種の悲しみや思い悩む気持ちを表しているんだよ。
その一つ目の意味は、すごく深く考え込むことや、感じたことについて物思いにふけることを言うんだ。たとえば、大切な何かを失った時や、とても悲しい出来事があった時に、そのことを深く考え込んでしまうような状態を表すんだよ。
二つ目の意味は、特に人の死を深く悲しんで嘆くことを指すんだ。例えば、大好きだったおじいちゃんやおばあちゃんが亡くなったときに、その人の死をとても悲しんで思い悩む気持ちを「哀傷」と言うんだよ。
だから、「哀傷」っていう言葉は、深く悲しむことや、物思いにふけることを表すんだね。
哀傷(あいしょう)の使い方
哀傷(あいしょう)の例文
- 謹んで哀傷の意を表する。
- 彼の亡き妻に哀傷の意を捧げる。
- 半旗を掲げて哀傷の意を表します。
- 哀傷の意を表して黒い服を着ています。
- 哀傷の意を手紙で伝えた。
哀傷の文学作品などの用例
- ・・・する回想は、未練から哀傷となり、哀傷から自嘲となった。人の詩を読・・・ 石川啄木「弓町より」
- ・・・ったが、歓楽極まって哀傷生ず、この風説が欧化主義に対する危惧と反・・・ 内田魯庵「四十年前」
- ・・・もすれば疲れがちなる哀傷を味った事もあった。 しかしまた自分の不・・・ 永井荷風「銀座」
「哀傷歌」の解説
「哀傷」を用いた語の一つに「哀傷歌(あいしょうか)」があります。
「哀傷歌」とは、
①人の死を悲しむ歌。
②古今集以後の勅撰和歌集で、部立ての一。万葉集の挽歌 (ばんか) にあたる。
という意味です。
二つ目は、古今集などの古代の和歌集で、挽歌と呼ばれる悲しみを詠んだ詩の部類の一つをいうんだ。
これは、誰かが亡くなったときの悲しみを歌にしたものや、古代の詩集で悲しみを詠んだ部分を指すんやな。
【哀傷歌の例】
高市皇子
・山吹の 立ちよそひたる 山清水 汲みに行かめど 道の知らなく
(山吹の花が美しく咲いている山の泉の底には黄泉の国があるといわれる。泉に水を汲みに行きたいが、生きている私はその道を知らない。)
和泉式部
・恋ひわぶと 聞きにだに聞け 鐘の音に うち忘らるる 時のまぞなき
(あなたが恋しくてたまらず打つ鐘の音を、せめてあの世で聞いてください。一瞬でもあなたのことを忘れることができない。)
二つ目は、人の死を深く悲しむことを表しているんだ。