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「懸想」の意味と使い方や例文!「懸想人」とは?(語源由来・類義語)

懸想の読み方・意味とは?(語源由来・類義語)

意味

【二字熟語】
懸想

【読み方】
けそう

【意味】
異性に思いをかけること。恋い慕うこと。求愛すること。けしょう。

二字熟語の博士
「懸想」という言葉は、異性に対して強く思いを寄せることを意味しているんだよ。

恋愛感情を持って、その人を切望する、つまり恋い慕う状態を表す言葉なんだね。

助手ねこ
あー、そういうことかいな。つまり、「ある人をとっても好きになって、ずっとその人のことを考えてる」って状態やな。

恋してる人がよく感じる、ドキドキして誰かのことばっかり考えてる気持ちのことやね。恋愛の世界ではよくあることやな。

【語源・由来】
「けんそう」の「ん」を表記しない形。
「懸」は「かける。かかる。つりさげる。ぶらさげる。」
「想」は「おもう。おもいめぐらす。考え。」

【類義語】
恋慕

懸想(けそう)の解説

カンタン!解説
解説

「懸想」という言葉は、特定の人に対して深い愛情や思いを抱くことを意味しているんだよ。これは恋愛感情を表す言葉で、その人が心から愛している、または強く惹かれている状態を示しているんだ。

たとえば、「ひそかに懸想している」というのは、誰かを内心で強く思い慕っているけれど、その気持ちを公には表していない状態を表しているんだよ。これは、周りの人にはその思いを隠しているけれど、心の中では深い愛情を持っている状態を示しているんだ。

また、「叶わない懸想の痛みを今も忘れることができない」というのは、自分の恋愛感情が叶わなかったり、相手に伝わらなかったりした時の悲しさや辛さを表しているんだ。これは、自分の好きな人に同じ気持ちで応えてもらえなかったり、恋愛が上手くいかなかったりすることによる痛みを忘れられないっていう意味なんだよ。

だから、「懸想」という言葉は、異性に対する深い愛情や思いを抱くことを表しているんだね。

懸想(けそう)の使い方

健太
ともこちゃんは彼氏と別れたの?
ともこ
そうよ。
健太
じゃあ、ともこちゃんに懸想しても何の不都合もないわけね。
ともこ
健太くんに懸想されたら不都合だらけよ。

懸想(けそう)の例文

例文
  1. おとぎ話は王子様が見知らぬ女性に懸想する話が多い。
  2. ともこちゃんに懸想していることがクラス中にばれた。
  3. 友達と僕は同じ女性に懸想している。
  4. 上司の奥さんに懸想するなんて大問題だ。
  5. 彼女は高根の花だから懸想しても無駄だよ。

懸想の文学作品などの用例

  1. ・・・一人娘の兼と云う女に懸想をした。兼は勿論この下男の恋慕の心などは・・・ 芥川竜之介じゅりあの・吉助

  2. ・・・て、とある武士の妻に懸想なし、頑にしょうじ着きて離るべくもな・・・ 泉鏡花妖僧記

  3. ・・・……実は僕、或少女に懸想したことがあります」と岡本は真面目で語り・・・ 国木田独歩牛肉と馬鈴薯

「懸想人」とは?

懸想」を用いた語に「懸想人(けそうびと)」があります。

懸想人」とは「懸想する人。恋人。」という意味です。

二字熟語の博士
「懸想人」という言葉はね、自分がとても思いを寄せている人、つまり恋人のことを指すんだよ。

大切に想っている人、心から愛している人のことを表現する時に使うんだ。

助手ねこ
ああ、なるほどな。つまり「懸想人」っていうのは、ずっと好きで好きで仕方ない人のことやな。

映画やドラマでよく見る、「あなたしか見えない!」っていう熱い恋愛の気持ちを表してる言葉やね。恋人がいる人はその人のことを「懸想人」と呼ぶわけか。恋愛の世界って、なんや言葉が綺麗でええなぁ。

【例文】

  1. 健太くんのあの表情から察するに懸想人だ。
  2. 懸想人は目に恋のフィルターがかかっているものだ。