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「刮目」の意味と使い方や例文!「刮目相待」とは?(類義語・対義語)

刮目の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
刮目

【読み方】
かつもく

【意味】
目をこすって、よく見ること。注意して見ること。刮眼。

二字熟語の博士
「刮目」という言葉は、目をこすりながらしっかりと見ること、つまり、非常に注意深く観察することを意味しているんだよ。

別の言い方として「刮眼」とも言われることがあるね。

助手ねこ
あぁ、なるほどな。それはつまり、「えぇっと、ちゃんと見とこう」って、本気で目を凝らして見ることやな。

何か驚くようなことや、大事なことがあったら、「刮目して見る」って感じやね。ちゃんと見て、何も逃さへんようにするんやな。

【語源・由来】
「刮」は、こする意。

【類義語】
刮眼

刮目(かつもく)の解説

カンタン!解説
解説

「刮目」という言葉は、とても注意深く、しっかりと何かを見ることや、注目することを意味しているんだよ。

目をこすってよく見る、というイメージから来ていて、何かが変わったり、注目すべき時や場面に使われるんだ。例えば、「刮目して待つ」という表現があるけど、これは「しっかりと見て、待ち構える」という意味になるんだ。何か重要な出来事や変化が起こることを予期して、その瞬間を逃さないように注意深く待ち構えることを表しているよ。

また、「刮目に値する」というのは、それだけ注目すべき価値がある、つまり「見逃せない」ということを意味しているんだ。何かすごいことや予想外のことが起こったとき、そのことを強調するためにこの表現を使うことができるよ。

ちなみに、「刮目」は「刮眼」と言われることもあるんだ。これは「刮目」とほぼ同じ意味で使われることが多く、要するに、両方とも「特別に注意して見る」という意味合いが強いよ。何か重要なことや注目すべきことが起こる時に使う言葉なんだ。

だから、「刮目」とは、何かをしっかりと確認したり、特別に注目したりする様子を表す言葉なんだ。何か特別なことや驚くべきことが起こるときに、そのことを強調するために使われることが多いんだよ。

刮目(かつもく)の使い方

ともこ
この薬品とこの薬品を混ぜてみたの。
健太
何か発見した?
ともこ
こんな面白い反応が見られたの。
健太
これは刮目に値する発見だね。

刮目(かつもく)の例文

例文
  1. 刮目して成就を待つ。
  2. 刮目に値する成果です。
  3. この映画は刮目に値する。
  4. ともこちゃんの仕事ぶりに刮目した。
  5. 努力は刮目すべき成功を収めていた。

刮目の文学作品などの用例

  1. ・・・なかったともいうし、刮目すべきほどの入換えでもなかったが、左に右・・・ 内田魯庵鴎外博士の追憶

  2. ・・・これは将に刮目されるべき一つの点である。 批判精神を持たず又必要・・・ 宮本百合子今日の文学の展望

  3. ・・・の献身の意味、自身の刮目すべき力闘と勝利とが、全世界の平和とその・・・ 宮本百合子政治と作家の現実

刮目相待(かつもくそうたい)とは?

刮目」を用いた四字熟語に「刮目相待」があります。

刮目相待」の「相待」は相手を待ちかまえることをいいます。

目を見開いてよく見ながら待ちかまえるという意味から、「刮目相待」は「人や物事の成長や進歩を待ち望むこと。また、今までとは違った目で相手を見ること。」という意味です。

二字熟語の博士
「刮目相待」は、文字通り「目をこすって待つ」の意で、それが転じて「人や物事の成長や進歩を期待して待ち望む」や「今までとは異なる視点で何かを観察する」という意味になったんだ。

この四字熟語は、特に変わる可能性や進歩を期待している状況でよく使われるよ。

助手ねこ
なるほどな。つまり、「あの子、成長して何かすごいことやってくれるんじゃないかな」とか、「この新しいプロジェクト、これからどうなるんやろ」と思って、ワクワクしながら待ってる状態を「刮目相待」って言うわけやな。

もうちょっと分かりやすく言うと、サッカーの新人選手がデビューする前に、「この選手、将来すごい活躍するかもしれへん!」って楽しみにしてる感じか。既存の印象に囚われず、新しいことを期待して目をキラキラさせてるんやな。

出典は『呉志(ごし)』「呂蒙(りょもう)」にある「中国三国時代、呉の武将呂蒙は主君孫権の勧めで勉学に励みました。その進歩の速さに将軍の魯粛は驚きましたが、呂蒙は、立派な人は三日別れているだけで、もう目を見開いて見なければいけないものですと言ったという故事からです。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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