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「重鎮」の意味と使い方や例文!「重鎮を担う」は誤用?(類義語・対義語)

【二字熟語】
重鎮

【読み方】
じゅうちん

【意味】
①重いおさえ。
②ある方面で重きをなす人物。

【語源・由来】
「重」も「鎮」も「おもし」の意であることから。

【類義語】
大物、偉人、オーソリティー、大立者、第一人者、大家、立役者、巨匠

【対義語】
小物、有象無象、雑輩、雑魚

「重鎮を担う」は誤用?

重鎮」を用いた語で、インターネット上に「重鎮を担う」という文を見ることがありますがこれは誤用です。

要職を担う」や「重責を担う」と混同したものと考えられます。

要職」は「枢要な職。職務上の重要な地位。」のこと。「重責」は「重い責任」「担う」は「自分の仕事として身に引き受ける。おう。」こと。

職務」や「責務」は、その場に応じて与えられるもの、自分の仕事として引き受けるものですが「重鎮」は長い年月や実績に応じて自然と呼ばれるようになる名称であって、担うものではありません。

重鎮を担う」は誤用なので注意しましょう。

重鎮(じゅうちん)の使い方

健太
ともこちゃん。この来賓席の名簿を見てよ。
ともこ
各界の重鎮たちの名前が並んでるわね。
健太
錚々たる顔ぶれだよ。
ともこ
そんなに怖がらなくても取って食われるわけじゃあるまいし。

重鎮(じゅうちん)の例文

  1. 彼は法曹界の重鎮だ。
  2. 重鎮の一人に話を聞く機会を得た。
  3. 健太くんのお兄さんは国家の重鎮的存在だ。
  4. 日本音楽界の重鎮である。
  5. 彼はイタリア料理の重鎮で親日家でもある。