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「廃退」の意味と使い方や例文!「退廃」との違いは?(類義語)

【二字熟語】
廃退

【読み方】
はいたい

【意味】
①行われなくなったり、使われなくなったりしてすたれること。
②道義・気風などが、すたれて衰えること。

【語源・由来】
「廃」は「くずれて使えなくなる。すたれてだめになる。」
「退」は「おとろえる。すたれる。」

【類義語】
減退、衰退

廃退(はいたい)の使い方

健太
廃退した古城に来て何が楽しいの?
ともこ
在りし日を想像して楽しむのよ。
健太
もっと未来を見て生きて行こうよ。
ともこ
未来のために過去から学ぶこともあるのよ。

廃退(はいたい)の例文

  1. 道義が廃退してしまっている。
  2. かつては日本人街があったが、戦争を機に人口が激減し廃退した。
  3. 国民的道義心が廃退して殺人が増加している。
  4. 社会保障制度が廃退してしまったのは失政だ。
  5. 本尊の移転のため、その寺院は廃退した。

「廃退」と「退廃」の違いは?

廃退」に似ている語に「退廃(たいはい)」があります。

退廃」は
①衰えてすたれること。くずれ荒れること。廃頽。
②道徳的な気風がすたれて健全な精神を失うこと。

という意味です。

廃退」と「退廃」は、道徳的な気風がすたれるという意味は同じです。

しかし、「廃退」は、使われなくなることをいいます。対して「退廃」は、衰えてすたれたさまや、くずれ荒れることをいう点が違います。

また、「退廃」は語尾に「」を付けて「退廃的」といいますが、「廃退的」とはいいません。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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