安閑の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
安閑
【読み方】
あんかん
【意味】
①のんびりとして静かなさま。心身の安らかなさま。
②危急に際して、何もせずぼんやりしているさま。
一つ目はリラックスした日常を描いてる感じや、二つ目はちょっと問題ある感じやな。
【語源・由来】
「安」は「変わったことがなく穏やかに落ち着いている。」
「閑」は「のんびりと落ち着く。ひっそりと静か。」
【類義語】
長閑、安らか
【対義語】
営営
安閑(あんかん)の解説
「安閑」という言葉はね、大きく分けて二つの意味があるんだよ。
1つ目の意味は、「のんびりと静かな様子」だよ。心が落ち着いていて、リラックスしているときにこの言葉を使うんだ。「紅だか白だか要領を得ぬ花が安閑と咲く」っていう文は、花が落ち着いて、静かに咲いている様子を表しているんだ。
2つ目の意味は、「危機の時に何もせずにぼんやりしている様子」を表すんだ。「安閑としてはいられない」っていう文は、今は緊急の状況で、何もせずにのんびりとしているわけにはいかない、という意味だよ。
だから、「安閑」っていう言葉は、のんびりと静かな様子を表すときや、何もせずにぼんやりしている状況を表すときに使うんだね。
安閑(あんかん)の使い方
安閑(あんかん)の例文
- その知らせを聞いた以上、安閑としてはいられない。
- 王様の地位は、いつ引きずりおろされるか分からず安閑たるものではない。
- 絵を描いている時だけは、安閑たる時間を過ごせた。
- 友と師に恵まれ、安閑とした学生生活を送ることができました。
- 今は、安閑としている場合じゃないだろう。
安閑の文学作品などの用例
- ・・・そして丹泉は意気安閑として、過ぐる日の礼を述べた後、「御秘蔵のと・・・ 幸田露伴「骨董」
- ・・・特異のことのない和易安閑たる景色を好もしく感じて、そうして自然に・・・ 幸田露伴「蘆声」
- ・・・妻の辛苦を余処に見て安閑たるこそ人倫の罪にして恥ず可きのみならず・・・ 福沢諭吉「新女大学」
「安閑」と「安穏」の違いは?
「安閑」に似ている語に「安穏(あんのん)」があります。
「安穏」とは、「あんおん」の連声 (れんじょう) で、「心静かに落ち着いていること。また、そのさま。平穏無事。」という意味です。
「安閑」も「安穏」も、静かで落ち着いていることをいいます。
しかし「安閑」には、危急に際して、何もせずぼんやりしているさまという意味がある点が「安穏」と違います。
一方、「安穏」は、心が静かで落ち着いている状態を表す言葉です。
それに対して、「安穏」は、心が落ち着いて静かな状態を言うんやな。ちょっと似てるけど、それぞれ微妙に違う感じを表すんやな。これは覚えとかなあかんな。
一つ目は、のんびりとして静かな様子、心や体が安らかな状態を指すんだ。二つ目は、危険や緊急の状況にあっても、何もせずにぼんやりとしている様子を表すよ。