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「行脚」の意味と使い方や例文!ビジネスの「お詫び行脚」とは?(類義語)

行脚の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
行脚

【読み方】
あんぎゃ

「あん(行)」は唐音。

【意味】
①仏道修行のために、僧侶が諸国を歩き回ること。
②ある目的で諸地方を巡り歩くこと。

二字熟語の博士
「行脚」という言葉は、二つの意味があるんだよ。

一つ目は、僧侶が仏道修行のために様々な地方を歩き回ることを指すんだ。二つ目は、特定の目的のために、あちこちと移動しながら行動することを表すよ。

助手ねこ
そやから、「行脚」っていうのは、一つ目は「お坊さんが修行のために色々なところを歩き回る」っていう意味があるんやな。二つ目は、「ある目的のために、いろんな場所を巡る」っていう意味もあるんや。

修行や目的達成のために、足を使って一生懸命動き回る様子を表す言葉なんやな。

【語源・由来】
「行」は「ゆく。旅をする。持ち歩く。」
「脚」は「あし。」

【類義語】
巡行、巡回、巡歴、遍歴

【対義語】
滞在、居座る、停留、滞留

行脚(あんぎゃ)の解説

カンタン!解説
解説

「行脚」という言葉は、基本的には二つの意味があるよ。

1つ目の意味は、「僧侶が宗教の修行の一環として、色々な場所を歩いて回ること」だよ。「雲水の行脚」っていう文は、雲水(ぶっどうを学び、修行する僧)が色々な場所を歩き回って修行をしている様子を表しているんだ。

2つ目の意味は、「特定の目的のために、色々な場所を巡ること」だよ。「遺跡を行脚する」っていう文は、遺跡を訪れる目的で色々な場所を巡っている様子を表しているよ。

要するに、「行脚」は特定の目的(修行や探検など)のために、足を使って色々な場所を巡る行為を表す言葉なんだね。

行脚(あんぎゃ)の使い方

ともこ
芭蕉は、各地を行脚していたのよね。
健太
いろんな名所に芭蕉の句が残っているよね。
ともこ
芭蕉の句は、現代の私たちの心にも響くんだからすごいことよね。
健太
天才としかいいようがないね。

行脚(あんぎゃ)の例文

例文
  1. 遊説行脚の途にある。
  2. 全国行脚の旅に出る。
  3. 彼は行脚僧です。
  4. 布教のために全国を行脚する。
  5. 講演行脚の日々です。

行脚の文学作品などの用例

  1. ・・・次は行脚の法師の番じゃな。「何、その方の物語は、池の尾の禅智内供・・・ 芥川竜之介
  2. ・・・思い立つことがあって行脚に出ます。しばらく逢わぬでお暇乞じゃ。そ・・・ 泉鏡花清心庵
  3. ・・・守宅へ札を残すような行脚の樹もある。動物の中でもなまけた奴は樹に・・・ 幸田露伴ねじくり博士

ビジネスの「お詫び行脚」とは?

ビジネスの場面で、「行脚」は、「お詫び行脚」という表現で使われます。

お詫び行脚」とは、お詫びのために各方面をめぐることをいいます。

仕事でミスをして、社内や社外の迷惑をかけた人たち一人一人に謝意を伝えてまわることです。

他に「行脚」を使った表現に、「全国行脚」「講演行脚」「避暑地行脚」などがあります。