粗方の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
粗方
【読み方】
あらかた
【意味】
①全部とまではいかなくても、ほぼそれに近い部分。大部分。
②(副詞的に用いて)
㋐大部分。およそ。
㋑だいたいの数量をいうときに用いる。およそ。ざっと。あらあら。
③手の入れ方などが細かい所まで行き届いていないさま。粗雑である。
それともう一つ、物事が細かいとこまできちんとされてない、ちょっと大雑把な様子を表すときにも使うんやな。色んな意味があるけど、文脈によって適切に使い分けることが大事やろな。
【語源・由来】
「粗」は「大ざっぱで念入りでない。いいかげん。」
「方」は「やり方。」
【類義語】
おおよそ、おおむね
粗方(あらかた)の解説
「粗方」という言葉は、いくつかの意味があるんだよ。
1つ目の意味は、「全部ではないけど、ほぼそれに近い部分」や「大部分」を指すんだ。例えば、「クラスの粗方が進学希望だ」は、クラスの生徒たちの大部分が進学を希望している、という意味だね。
2つ目の意味は、副詞として使われ、「大部分」や「おおよそ」といった意味になるよ。「仕事は粗方かたづいた」では、仕事の大部分が終わった、つまりほぼ全部終わったという意味になるね。また、「参加人員は粗方五〇人だ」では、「おおよそ50人が参加する」という意味になるよ。
最後に、「粗方」は形容動詞としても使われることがあって、この場合は「手の入れ方などが細かいところまで行き届いていないさま」、つまり「粗雑である」を意味するんだ。「次公が注は粗方なり」は、その作品や物事が手抜きされていて、細部まで丁寧に作られていないという意味になるよ。
つまり、「粗方」は「大部分」や「おおよそ」という意味で使われたり、または「粗雑である」という意味で使われたりするんだよ。
粗方(あらかた)の使い方
粗方(あらかた)の例文
- 工事は粗方終わり、後は仕上げ作業だけだ。
- この店に居る客は、粗方女性だった。
- この仕事は粗方済んだから、残りは明日にするよ。
- 会場についたころには、料理は粗方無くなってしまっていた。
- 健太くんの顔を見れば、彼の言いたいことが粗方察しが付く。
「粗方」と「大方」の違いは?
「粗方」に似ている語に「大方(おおかた)」があります。
「大方」は、
①物事や事柄の大体。大部分。あらかた。
②普通の物事。世間一般。世間一般の人。
③だいたい。大部分。あらかた。
④恐らく。たぶん。
⑤(多く、話を切り出すときに用いて)大づかみに言えば。だいたい。およそ。そもそも。
⑥(否定の語を伴って)いっこう。全然。
⑦普通であるさま。一般的なさま。ひととおり。
という意味です。
「粗方」も「大方」も、「全部とまではいかなくても、ほぼそれに近い部分。大部分。」という意味です。
しかし「大方」は、「普通であるさま。一般的なさま。ひととおり。」という意味があり、「粗方」には、「手の入れ方などが細かい所まで行き届いていないさま。粗雑である。」という意味がある点が、それぞれ違います。
それに対して、「大方」は大部分や大体を意味するような言葉だけど、それ以外にもいくつかの使い方があるんだ。たとえば、「普通の物事」や「世間一般」を指すときに使われることもあるし、「恐らく」や「たぶん」といった意味で使われることもあるよ。また、「全然」という意味で否定の言葉と一緒に使われることもあるんだ。
また、副詞としても使い、だいたいの数量や大部分を指すときに用いることもある。そして、形容動詞としては、細かいところまで手が込んでいない、つまり粗雑な状態を表すんだ。