【二字熟語】
莫大
【読み方】
ばくだい
古くは「ばくたい」と読んだ。
【意味】
程度や数量がきわめて大きいさま。
【語源・由来】
これより大なるは莫 (な) しの意。
【類義語】
甚大、膨大、絶大、多大
【対義語】
僅少
莫大(ばくだい)の使い方
創立記念日に花火を打ち上げる案はどう?バババーンと派手にね。
莫大な費用がかかるわよ。
花火って高いの?
安くないし、花火を打ち上げるための専門家を呼ばないとだめよ。
莫大(ばくだい)の例文
- 健太くんのミスのせいで莫大な損害を被る。
- ともこちゃんは、株取引で莫大な利益をあげた。
- 彼は父親から莫大な財産を受けついだ。
- 莫大な経費がかかることから、この計画は中止になった。
- 健太くんは手掛けた事業を売却して莫大な財産をつくった。
「莫大」と「膨大」「甚大」との違いは?
「莫大」に似ている語に「膨大(ぼうだい)」と「甚大(じんだい)」があります。
「膨大」は
①ふくれて大きくなること。(例:国家予算が膨大する。)
②形・内容などが、非常に大きいさま。また、きわめて数量の多いさま。厖大。(例:膨大な費用。)
という意味です。
「甚大」は程度のきわめて大きいさま。(例:甚大な被害。)
という意味です。
「莫大」も「膨大」も「甚大」もきわめて大きいさまをいいます。
【三語の違い】
「莫大」は「莫大な財産」のように「程度、数量が非常に大きいさま」、「膨大」は「膨大な計画」「人件費が膨大になる」のように、「内容や数量が膨れ上がるほど大きく多いさま」をいい、「甚大」は「台風の被害は甚大だ」というように「被害、損害など悪いことの程度がとても大きいさま」をいいます。
「甚大」は主に災害による被害の程度についていう言葉で他の二語と使われ方が異なります。
「莫大」と「膨大」の意味が似ていますが、「膨大」が「膨れ上がる」という意味に重きを置いている点が異なります。