【二字熟語】
罵倒
【読み方】
ばとう
【意味】
激しくののしること。
【語源・由来】
「罵」は「大声で相手を非難する。ののしる。」
「倒」は「程度や状態がはなはだしいことを表す語。」
【類義語】
叱責、嘲罵
【対義語】
賛美、感嘆、称賛、絶賛、嘆賞、喝采
罵倒(ばとう)の使い方
さっき、知らない酔っぱらいに罵倒されたんだ。
何て言われたの?
酔っぱらっているから呂律が回っていなくてよくわからなかったけど、世の中に対する怒りを僕にぶつけているみたいだったよ。
迷惑なおじさんね。でも、そういうおじさんを生み出してしまう政府や世の中にも問題があるわよね。
罵倒(ばとう)の例文
- クレーマーに口汚く罵倒された。
- 反抗する僕の態度にキレた上司は、みんなの前で僕を罵倒した。
- 会議は罵倒の応酬になり、収拾がつかなくなった。
- モラハラ夫に日々非難され、罵倒され続けると、自分が悪いんだと思い込む。
- もつとも、こんなことはあつた。何かの話の中途で、この家の細君はいきなり僕に変な罵倒を投げつけた。(原民喜、飢ゑ)
「罵倒」と「暴言」「叱責」との違いは?
「罵倒」に似ている語に「暴言(ぼうげん)」「叱責(しっせき)」があります。
「罵倒」と「暴言」の違いは?
「暴言」は、礼を失した乱暴な言葉という意味です。
「罵倒」は、激しくののしることをいいます。
意味が似ているようにみえますが、
「罵倒」は、感情的になって冷静さを失っている状態です。
対して「暴言」は、感情的な状態でも、冷静な状態でも使われます。
「罵倒」と「叱責」の違いは?
「叱責」は、「しかりせめること。しかりとがめること。」という意味です。
「罵倒」は、激しくののしることをいいます。
「罵倒」も「叱責」も、人を責める時に使う言葉です。
しかし「罵倒」は、感情的になって大声で激しくののしることをいいます。
対して「叱責」は、他人の不正や過失をしかりとがめることをいい、その人のためを思って注意するニュアンスで使われます。