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「弥縫」の意味と使い方や例文!「弥縫策」とは?(語源由来・類義語・対義語)

【二字熟語】
弥縫

【読み方】
びほう

【意味】
①おぎない合わせること。
②失敗・欠点などを一時的にとりつくろうこと。

【語源・由来】
「弥」は「すみずみまで。ひとわたり。」
「縫」は「とりつくろう。」

【類義語】
糊塗

【対義語】
破綻

弥縫(びほう)の使い方

ともこ
健太くん。また悪さをしたでしょう。
健太
弥縫しきれなかったか。
ともこ
健太くんの弥縫策は中途半端でばればれなのよ。
健太
次はしっかり手落ちなく弥縫するよ。

弥縫(びほう)の例文

  1. 外部を弥縫していましたから、店に使われる者すら知らなかった。(島崎藤村、家)
  2. 彼は自分の弱味によって惹き起した醜さ悲惨さを意識し得る強さをも持っているのだ。そしてその弱さを強さによって弥縫しようとするのだ。(有島武郎、惜みなく愛は奪う)
  3. どうしても一足先に赴いて何とか弥縫の必要があるから、ひそかに秀吉に願ひでた。(坂口安吾、二流の人)
  4. 公務員に金品を送って弥縫することを贈収賄罪という。
  5. 健太くんは口が達者なので、噓がうまく弥縫のあとをのこさない。

「弥縫策」とは?

弥縫」を用いた表現の一つに「弥縫策(びほうさく)」があります。

弥縫策」とは、一時のがれにとりつくろって間に合わせるための方策という意味です。

【例文】

  1. 今まで万が一の場合を想定した論議は行わず、弥縫策で体裁を整えてきた。
  2. 生半可な弥縫策を推し進めると、逆風が吹く可能性がある。