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「忘恩」の意味と使い方や例文!「忘恩の徒」「忘恩負義」とは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
忘恩

【読み方】
ぼうおん

【意味】
恩を忘れること。恩知らず。

【語源・由来】
恩を忘れる意。

【類義語】
恩知らず

【対義語】
報恩

忘恩(ぼうおん)の使い方

健太
ニートになったあげくに、親に暴力を振るうのは忘恩負義だよね。
ともこ
そうね。地獄行き間違いなしの忘恩っぷりね。
健太
孝行のしたい時分に親はなしっていうのにね。
ともこ
誰の話かしらないけど、早くその事に気が付いて改心すればいいわね。

忘恩(ぼうおん)の例文

  1. 私を、とりわけ私を、この娘の忘恩は永いこと悲しませ、怒らせました。(ツルゲーネフ、 猟人日記 上)
  2. だから、今彼のもとを去っても、私は忘恩の責を負わされることはあるまい。私たちは一言も彼に対して誓言はしていないからだ。(ジュール・ヴェルヌ 海底二万リーグ 下)
  3. それは、自分を励まし自分を支えて来て呉れた貴い友人達への忘恩でもある。(中島敦 光と風と夢)
  4. ともこちゃんは私をにらみながら、私の忘恩を責めた。
  5. 助けてくれた人への感謝を知らぬ忘恩の徒とさげすまれた。

「忘恩の徒」「忘恩負義」とは?

忘恩」を用いた表現の一つに「忘恩の徒(ぼうおんのと)」「忘恩負義(ぼうおんふぎ)」があります。

「忘恩の徒」とは?

忘恩の徒」は、世話になった人に感謝せず、その恩を踏みにじるような人を表す語です。

【例文】

  1. 忘恩の徒には、何をしてやっても無駄になるだけだと思う。
  2. 今の今までこの私を思い出さなかったとは忘恩の徒だな。

「忘恩負義」とは?

忘恩負義」は、恩義を忘れて義理に背くことをいいます。

「恩を忘れ義に負く」と訓読します。

【類義語】
・得魚忘筌(とくぎょぼうせん)
・兎死狗烹(としくほう)

【例文】

  1. お世話になったお兄さんの恋人を奪うなんて忘恩負義だ。
  2. あれだけ気にかけて仕事を教えてやったのに、同業他社に転職するとは忘恩負義だな。