【二字熟語】
独尊
【読み方】
どくそん
【意味】
自分だけが他の誰よりも尊いとすること。
【語源・由来】
「独」は「ただひとり。ただ一つ。」
「尊」は「値うちや位が高い。たっとい。」
【類義語】
(唯我独尊の類義語)唯一無二
独尊(どくそん)の使い方
彼は唯我独尊、まさに王様なんだよね。
才能が有るから、誰も彼の態度に文句を言えないわよね。
監督すら彼には何も言えないんだ。
文句があるなら僕の代わりに点を取って見せろって言われるもんね。本当に腹が立つわ。
独尊(どくそん)の例文
- 彼は傍若無人で唯我独尊な人です。
- 猫は甘えん坊な面もあるが、唯我独尊な面もある。
- 毘沙門天は仏教における天部の仏神で、独尊として信仰の対象となっている。
- 阿弥陀如来の脇侍としての観音と異なり、観音菩薩は独尊として信仰される。
- 唯我独尊なところがある彼に、周囲は辟易して距離を置き始めている。
「唯我独尊」とは?
「独尊」を用いた表現の一つに「唯我独尊(ゆいがどくそん)」があります。
「唯我独尊」とは、
①天上天下唯我独尊の略。
②世の中で自分一人だけがすぐれているとすること。ひとりよがり。
という意味です。
「天上天下唯我独尊」とは、釈尊が産まれた時、一手は天を指し、一手は地を指し、7歩進んで、四方を顧みて言ったという語です。宇宙間に自分より尊いものはないという意味です。
【類義語】・厚顔無恥(こうがんむち)
・傍若無人(ぼうじゃくぶじん)
【例文】
- 我儘で、唯我独尊、一杯の茶のサービスが人格にかゝはる問題だつた。関さんは忽ち拗ねて、今度は、座布団をだし、お茶を注ぐのを専一にやりだし、決して碁の相手にならぬといふ一人ストライキをやりだした。(坂口安吾、古都)
- 私の父は唯我独尊で、家族の意見に耳をかたむけることはなかった。