「外分」と「外聞」の違い・使い分け！「がいぶん」の同音異義語

• 「外分点」

外分とは数学の概念で、特定の線分を延長線上のある点から特定の比で分割することを指します。このとき、線分を分割する点は線分自体の上にはなく、線分の延長上に位置します。例えば、線分ABを考えた場合、その延長上に点Dを置くとし、ADとBDの長さをそれぞれa、bとします。

この時、点Dによって線分ABはa:bの比で外分されると言います。点Dを外分点、a:bを外分比と呼びます。これは線分の内側ではなく外側で分割することから「外分」と名付けられ、内分（線分の内側で分割すること）の対義語となっています。

1. 三角形ABCにおいて、辺BCの延長上に点Dがあり、BD:DC = 2:3の比で外分されている場合、点Dは辺BCを外分比2:3で外分している外分点である。
2. 線分EFを考えるとき、その延長線上に点Gを取り、EG:GF = 1:4の比で外分すると、点Gは線分EFを外分比1:4で外分していると言える。

• 「外聞をはばかる」
• 「私の外聞にもなりまするほどに」
• 「外聞が悪い」
• 「二度も失敗したら外聞が悪い」
• 「恥も外聞もない」

外聞とは、基本的に他人に知られたり、評価されたりすること、つまり自分や何かについての世間の評判や見方を意味します。

これは、個人の名誉や面子、世間への体裁といった社会的な見え方や立場に関連しています。一般的に、外聞を重んじることは、自分の行動や決定がどのように外部から見られ、評価されるかを気にすることを意味し、しばしば名誉や評判を守るために行動を慎重に選択することを示します。例えば、「外聞をはばかる」という表現は、他人から悪く見られないように慎重に行動することを意味し、「外聞が悪い」とは、社会的評判が良くない状態を指します。

このように、外聞は個人や集団が社会内でどのように認識されるか、そしてその認識がどのようにその人々の社会的地位や相互関係に影響を与えるかについての概念です。

1. 彼は自分の行動がどのように外聞に影響するかを常に気にしている。
2. その会社は不正行為が発覚した後、外聞の回復に躍起になっている。
3. あの政治家は選挙前に外聞を損なうような発言をしてしまった。
4. 人々はしばしば自分の外聞を保つために、本音を隠して生活している。
5. 彼女は外聞を気にせず、自分の信じる道を歩み続けた。